東京芝2500mの傾向|コースの特徴と狙い方

東京芝2500mの傾向|コースの特徴と狙い方

東京芝2500mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝2500mの中でも差しが届きやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※ このコースは施行されたレース自体が少ないため、この記事の数字はいずれも参考程度に見てください。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
東京・芝2500m
1番人気の複勝率
73.7%
三連複 万馬券率
57.9%
集計レース数
19レース

まず押さえる3つの特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝2200〜2600m戦より低い。
2荒れやすい
サンプルは少なめですが、三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3開催が進むと内有利が強まる
後半になるほど内枠の成績が上がっていく。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

芝のコースなので、基本は前が有利です。

ただし、全国の芝2200〜2600m戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
21.1%
好位
27.6%
中団
25.0%
後方
8.6%
4角の位置取り別の複勝率(東京芝2500・2018-2026)。
位置取り出走数東京芝2500全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行7621.1%36.3%
好位5827.6%32.4%
中団8025.0%20.9%
後方708.6%8.2%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝2200〜2600m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:200mごとの平均ラップ

下のグラフはその200m区間だけを並べたもので、数字は区間の終わり(スタートからの距離)を表します。最初の100mの平均は7.4秒で、これは他場と比較してスローな入りです。

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

11.3
300m
11.6
500m
12.6
700m
12.6
900m
12.2
1100m
12.3
1300m
12.3
1500m
12.1
1700m
12.0
1900m
11.5
2100m
11.4
2300m
11.8
2500m
200mごとの平均ラップ秒数(東京芝2500・19レース)。最初の100mは上に別記しており、横軸はその後の200m区間の終わり(スタートからの距離)です。棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:内が有利

外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうが有利です。
馬場状態による違いは下の表のとおりです。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体23.4%17.9%内が有利
良馬場23.4%17.9%内が有利
道悪互角

開催が進むと内有利が強まる

開催が進むほど、内枠の有利がはっきりしていきます。
後半ほど、内をロスなく立ち回れる馬を評価できます。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)外枠が有利
中盤(3〜6日目)出走数が少なく判断しにくい
終盤(7日目以降)内枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は22,399円。
サンプルが少なく参考値ですが、万馬券が出る割合は全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

人気:1番人気は信頼できる

1番人気の複勝率が、全国の芝2200〜2600m戦の平均を上回ります。1番人気は軸に置けるコースです。ただし頭で固定するほどの信頼までは要りません。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気1973.7%67.8%
2〜3番人気3842.1%49.7%
4〜6番人気5726.3%27.9%
7〜9番人気5215.4%12.6%
10番人気以下1184.2%4.2%
太字は、全国の芝2200〜2600m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

出走間隔:休み明けは割引が必要

13週以上あけた馬は、好走率が低いです。一度使われた馬を上に取りたいコースです。また、中1〜2週の連闘に近いローテも複勝率が低く、前走で残った疲れが影響しやすい舞台と言えます。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週385.3%20.3%
3〜5週9723.7%24.9%
6〜12週9123.1%28.1%
13週以上5820.7%24.6%
太字は、全国の芝2200〜2600m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

520kg以上の馬は、複勝率が低くなっています。大きな馬には忙しい、あるいは立ち回りが問われるコースです。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下1323.1%18.1%
440〜479kg11925.2%24.9%
480〜519kg14416.7%25.7%
520kg以上812.5%23.7%
太字は、全国の芝2200〜2600m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

種牡馬別の成績

このコースで出走が多かった種牡馬です。
目立って複勝率が高い種牡馬は見当たらず、血統から絞り込める場面は少なそうです。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ハーツクライ 1-3-2-26 複勝率 18.8%
  • ディープインパクト 1-4-2-36 複勝率 16.3%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばヘイロー 4×5なら、父方をさかのぼって4代前と、母方をさかのぼって5代前に、同じヘイローがいます。

東京芝2500mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ヘイロー 4×5553-5-1-4616.4%

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。上位のなかでも筆頭が抜けており、乗り役の名前が判断材料になる舞台です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ルメール 2-2-3-6 複勝率 53.8%/勝率 15.4%
  • 戸崎圭太 0-4-1-5 複勝率 50.0%/勝率 0.0%
  • M.デム 0-2-1-6 複勝率 33.3%/勝率 0.0%
  • 北村宏司 1-0-1-6 複勝率 25.0%/勝率 12.5%
  • 横山武史 0-1-1-6 複勝率 25.0%/勝率 0.0%

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 戸崎圭太 0-4-1-5 平均5.3番人気の馬で複勝率 50.0%(人気どおりなら32.4%)

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が25.0%。

過信は禁物で、同じくらいの評価が並んだときに一押しする材料、という位置づけが合っています。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 開催の後半ほど内有利が強まります。後半は内枠を一段高く見たいところです。
  • 荒れやすいコースです。軸は1番人気で良いですが、三連複のひもは手広く取りたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA東京芝2500m・正常完走レースの実測値です(出走延べ284頭/19レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。