フレンチデピュティ産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

フレンチデピュティ産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

フレンチデピュティの産駒は、中央での出走を終えました。砂の血として知られ、産駒の出走も4分の3がダートです。ところが複勝率で上に来るのは芝のほうでした。どの条件で人気以上に走り、どの条件で足りなかったのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸からまとめました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2016〜2023年
産駒の出走
延べ1,144走(138頭)

フレンチデピュティ産駒の現在地

産駒の出走は2016年の延べ412走から年々細り、2023年の3走を最後に途絶えました。数の9割以上は2020年までに積み上がっています。ここに並ぶのは、走り終えた世代の総決算です。

産駒の出走
2016年412
2017年272
2018年173
2019年136
2020年76
2021年57
2022年15
2023年3

延べ出走数。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m17824.2%+3.8
芝 1401〜1800m7823.1%+3.1
芝 1801〜2200m2512.0%-5.1
ダート 〜1400m42017.1%-1.5
ダート 1401〜1800m38417.2%-0.1
ダート 1801〜2200m4418.2%+0.4

数のうえではダートが主役ですが、複勝率で上に来るのは芝です。芝の1400m以下が24.2%、1401〜1800mも23.1%を残しました。砂はどの距離帯も17〜18%台で横並びです。落ちるのは芝の1801〜2200mで12.0%。芝で狙えるのは1800mまでです。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
東京・芝1600m1442.9%+17.9
新潟・芝1000m2445.8%+17.0
京都・芝1600m1233.3%+10.9
京都・ダート1800m6624.2%+10.3
福島・芝1200m1735.3%+10.1
京都・ダート1400m352.9%-13.5
札幌・ダート1700m147.1%-11.3
中京・ダート1400m258.0%-10.2
中山・芝1200m1315.4%-8.9
東京・ダート1300m128.3%-6.3

目を引くのは京都の砂です。京都のダート1800mは66走を重ねて複勝率24.2%、人気を大きく上回りました。ところが同じ京都でもダート1400mは2.9%まで落ちます。距離が400m違うだけで評価が入れ替わりました。芝では新潟の1000mが45.8%と跳ねましたが、出走は24回どまりです。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良22723.3%+3.6
芝 稍重4017.5%-3.9
芝 道悪2218.2%-0.6
ダート 良49817.1%-0.7
ダート 稍重20417.2%-1.2
ダート 道悪15319.0%0.0

砂は馬場が変わっても動きません。良も稍重も17%台で、重・不良まで進んでも水準は保たれます。振れるのは芝のほうです。良馬場では23.3%を残しますが、芝の稍重は17.5%、重・不良でも18.2%どまりでした。雨が降った芝では評価を下げます。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 先行7737.7%+5.5
芝 差し8516.5%-2.1
芝 追込937.5%+0.8
ダート 逃げ4339.5%+0.5
ダート 先行21634.3%-0.8
ダート 差し26214.5%+0.2
ダート 追込3346.0%+0.6

芝は先行がはっきり上です。複勝率37.7%で、人気も上回りました。差しに回ると16.5%まで落ちるので、芝では位置取りがそのまま結果に出ます。砂は事情が違い、脚質による差が人気の範囲に収まりました。逃げても追い込んでも、人気との差は1%に届きません。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬1618.8%+4.3
芝 未勝利6622.7%+3.8
芝 1勝クラス11225.0%+4.6
芝 2勝クラス6124.6%0.0
芝 3勝クラス1618.8%-3.7
芝 オープン特別・リステッド110.0%-8.6
ダート 新馬3813.2%-2.8
ダート 未勝利26318.3%-0.7
ダート 1勝クラス31917.2%-1.6
ダート 2勝クラス13815.9%-1.7
ダート 3勝クラス5317.0%+1.6
ダート オープン特別・リステッド3225.0%+7.9
ダート 重賞1216.7%-0.6

芝は下のクラスで力を出しました。芝の1勝クラスは112走で複勝率25.0%、未勝利も22.7%です。3勝クラスに上がると18.8%まで落ちました。砂は未勝利から2勝クラスまで、人気にわずかずつ届きません。そのなかでダートのオープン特別・リステッドだけが25.0%と抜けています。

フレンチデピュティと相性の悪い母父

最後に母の父との組み合わせです。同じ母の父を持つ馬を、父がフレンチデピュティかそうでないかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。差がはっきり出たのは1頭でした。

ネオユニヴァース

(父:フレンチデピュティ × 母父:ネオユニヴァース)

母父がネオユニヴァースの馬で比較すると、父がフレンチデピュティの馬は複勝率12.7%。父がフレンチデピュティでない馬の19.7%を大きく下回っています。
ダートの良馬場や、中山・ダート1200mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を2.6%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m2913.8%-1.0
ダート 1401〜1800m2313.0%-2.6
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良3026.7%+11.3
ダート 稍重150.0%-13.3
ダート 道悪120.0%-15.3
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1200m1216.7%+7.8

まとめ

  • 産駒の出走は2023年の3走で止まりました。ここに並ぶのは走り終えた世代の総決算です。
  • 出走の4分の3は砂ですが、複勝率で上に来るのは芝の1400m以下の24.2%です。
  • 同じ京都の砂でも評価が正反対になります。ダート1800mは人気を大きく上回り、ダート1400mは2.9%どまりでした。
  • 芝は先行で37.7%。差しに回ると16.5%まで落ちます。
  • 砂は脚質でも馬場でも数字が動きません。振れるのは芝のほうです。
  • クラスは芝の1勝クラスの25.0%がいちばん確かでした。3勝クラスに上がると落ちます。
  • 逆に、相性が悪かった母の父は以下の1頭。
    • ネオユニヴァース:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2023年、フレンチデピュティ産駒の出走延べ1,144走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。