サクラバクシンオー産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

サクラバクシンオーの産駒は、2022年1月を最後に中央から姿を消しました。いま出走してくる産駒はいません。この記事の産駒の数字は2016年以降のものなので、1990年代後半から2000年代にかけて走った世代は入っておらず、高松宮記念を勝ったビッグアーサーを含む最後の世代の記録になります。その世代がどこで走ったのかを距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から振り返り、いま主役になった父の父としての姿まで追いました。
※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV
- 対象
- JRA10場・平地(芝・ダート)
- 集計期間
- 2016〜2026年
- 産駒の出走
- 延べ490走(50頭)
- 父の父としての出走
- 延べ4,648走(610頭)
- 目次
- 産駒から父の父へ、主役が入れ替わる時期
- 距離でみる産駒
- コースでみる産駒
- 馬場状態でみる産駒
- 脚質でみる産駒
- クラスでみる産駒
- 父の父としてのサクラバクシンオー
- 父父サクラバクシンオーと相性が悪い母父
- アグネスタキオン
- マンハッタンカフェ
- サンデーサイレンス
- フジキセキ
- まとめ
産駒から父の父へ、主役が入れ替わる時期
産駒の出走が最も多かったのは2016年で、延べ274走でした。2021年と2022年に1走ずつを数えたのを最後に、産駒の出走は途切れています。
入れ替わるように増えたのが、父の父にサクラバクシンオーを持つ馬です。2016年には201走でしたが、2023年には653走まで伸びました。その後はゆるやかに減っています。表の2つの列は、この血の主役が世代ごと入れ替わった様子をそのまま映しています。
| 年 | 産駒 | 父の父 |
|---|---|---|
| 2016年 | 274 | 201 |
| 2017年 | 128 | 243 |
| 2018年 | 52 | 397 |
| 2019年 | 18 | 460 |
| 2020年 | 16 | 359 |
| 2021年 | 1 | 327 |
| 2022年 | 1 | 548 |
| 2023年 | 0 | 653 |
| 2024年 | 0 | 611 |
| 2025年 | 0 | 537 |
| 2026年 | 0 | 312 |
延べ出走数。2026年は8月までの集計です。
以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。
距離でみる産駒
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 318 | 22.0% | -1.4 |
| 芝 1401〜1800m | 27 | 3.7% | -7.7 |
| ダート 〜1400m | 139 | 19.4% | -1.4 |
産駒が走った距離は1400m以下にほぼ限られます。芝の1400m以下が318走で複勝率22.0%、ダートの1400m以下が19.4%でした。それより長い距離はほとんど使われず、芝の1401〜1800mは27走で3.7%どまり。距離を延ばして走れる血ではありませんでした。
コースでみる産駒
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 阪神・芝1400m | 11 | 36.4% | +7.8 |
| 小倉・芝1200m | 40 | 32.5% | +7.2 |
| 中山・ダート1200m | 29 | 27.6% | +6.5 |
| 阪神・芝1200m | 30 | 30.0% | +5.8 |
| 福島・ダート1150m | 12 | 16.7% | +5.5 |
| 東京・芝1400m | 14 | 7.1% | -14.2 |
| 新潟・芝1000m | 19 | 5.3% | -13.2 |
| 京都・ダート1200m | 21 | 9.5% | -12.4 |
| 中京・芝1200m | 22 | 13.6% | -11.0 |
| 函館・芝1200m | 17 | 11.8% | -11.0 |
コースごとの出走は多くても40走なので、大づかみの傾向になります。数字がまとまったのは小倉の芝1200mで、40走して複勝率32.5%。阪神の芝1200mも30.0%を残しました。意外だったのが新潟の芝1000mで、19走して5.3%。直線だけの1000mでは走れていません。東京の芝1400mも14走で7.1%どまりでした。
※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。
馬場状態でみる産駒
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 284 | 20.4% | -3.3 |
| 芝 稍重 | 43 | 20.9% | -1.3 |
| 芝 道悪 | 21 | 19.0% | +2.5 |
| ダート 良 | 82 | 18.3% | -3.1 |
| ダート 稍重 | 36 | 27.8% | +5.4 |
| ダート 道悪 | 24 | 8.3% | -8.4 |
芝は状態が変わっても数字が動きませんでした。良の20.4%に対し、稍重で20.9%、道悪で19.0%です。ただし良では人気ほど走れていません。ダートははっきり割れ、稍重が36走で27.8%だった一方、道悪まで進むと8.3%まで落ちています。
▶ 芝の道悪に強い血統は別記事で実測しています:芝の道悪(重・不良)に強い血統|父系・種牡馬・母父・クロスを実測
▶ ダートの道悪に強い血統は別記事で実測しています:ダートの道悪(重・不良)に強い血統|父系・種牡馬・母父・クロスを実測
脚質でみる産駒
| 脚質 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 逃げ | 37 | 32.4% | -11.6 |
| 芝 先行 | 103 | 19.4% | -12.7 |
| 芝 差し | 109 | 24.8% | +2.4 |
| 芝 追込 | 80 | 13.8% | +5.4 |
| ダート 逃げ | 13 | 38.5% | -2.2 |
| ダート 先行 | 50 | 30.0% | -7.4 |
| ダート 差し | 46 | 15.2% | -1.3 |
| ダート 追込 | 33 | 0.0% | -2.8 |
前で押し切る血という印象とは、実測は逆を向いていました。芝でいちばん高いのは逃げた37走の32.4%ですが、人気との比較では大きなマイナスです。芝の先行も19.4%にとどまり、こちらも人気を下回りました。人気以上に走れていたのは芝の差し・追込で、差しが24.8%、追込が13.8%です。
クラスでみる産駒
| クラス | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 1勝クラス | 57 | 22.8% | -4.9 |
| 芝 2勝クラス | 122 | 25.4% | -2.4 |
| 芝 3勝クラス | 72 | 20.8% | +0.3 |
| 芝 オープン特別・リステッド | 54 | 7.4% | -10.0 |
| 芝 重賞 | 43 | 18.6% | +0.5 |
| ダート 1勝クラス | 65 | 24.6% | -0.9 |
| ダート 2勝クラス | 24 | 4.2% | -8.7 |
| ダート 3勝クラス | 15 | 0.0% | -13.4 |
| ダート オープン特別・リステッド | 36 | 27.8% | +5.7 |
2016年の時点で残っていたのは古馬だけで、新馬戦や未勝利戦の出走はほとんどありません。数字が高かったのはダートのオープン特別・リステッドの27.8%と、芝の2勝クラスの25.4%でした。逆に芝のオープン特別・リステッドは54走で7.4%どまり。同じ格でも、芝と砂で結果が分かれています。
父の父としてのサクラバクシンオー
父の父としての出走は延べ4,648走です。内訳はビッグアーサー、ショウナンカンプ、グランプリボスの3頭でほとんどを占めます。
| 父 | 出走 |
|---|---|
| ビッグアーサー | 2,325 |
| ショウナンカンプ | 1,152 |
| グランプリボス | 1,053 |
| サクラゼウス | 36 |
| リッカバクシンオ | 23 |
父の父がサクラバクシンオーの馬を、父ごとに数えた上位5頭です。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 2,089 | 22.0% | +0.2 |
| 芝 1401〜1800m | 326 | 8.0% | -2.8 |
| 芝 1801〜2200m | 92 | 8.7% | -2.4 |
| 芝 2201m〜 | 16 | 12.5% | -3.7 |
| ダート 〜1400m | 1,572 | 15.4% | -2.1 |
| ダート 1401〜1800m | 513 | 14.4% | -1.4 |
| ダート 1801〜2200m | 33 | 15.2% | +0.9 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 1,958 | 18.7% | -1.3 |
| 芝 稍重 | 381 | 25.2% | +3.1 |
| 芝 道悪 | 184 | 17.9% | -3.3 |
| ダート 良 | 1,294 | 15.2% | -2.3 |
| ダート 稍重 | 450 | 14.4% | -1.4 |
| ダート 道悪 | 381 | 16.0% | -1.5 |
| クラス | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 2勝クラス | 323 | 21.7% | 0.0 |
| ダート 未勝利 | 1,158 | 13.4% | -2.4 |
| 芝 1勝クラス | 592 | 21.1% | -0.8 |
| ダート 1勝クラス | 522 | 18.6% | -0.6 |
| ダート 新馬 | 145 | 15.2% | -0.4 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 新潟・芝1000m | 127 | 25.2% | +4.7 |
| 京都・芝1200m | 113 | 23.0% | +2.7 |
| 京都・ダート1200m | 130 | 21.5% | +2.5 |
| 小倉・芝1200m | 359 | 24.5% | +2.3 |
| 京都・ダート1400m | 77 | 5.2% | -7.1 |
| 中京・ダート1200m | 109 | 12.8% | -6.9 |
| 東京・ダート1400m | 138 | 7.2% | -5.9 |
| 東京・芝1400m | 139 | 12.2% | -5.4 |
父の父としても短い距離が中心です。芝の1400m以下が複勝率22.0%なのに対し、芝の1401〜1800mまで延びると8.0%まで落ちます。ダートの1400m以下は15.4%で、こちらは人気ほど走れていません。コースでは新潟の芝1000mが127走で25.2%。産駒が5.3%どまりだった直線競馬で、孫の世代は数字を残しています。母の父との組み合わせで差がはっきり出たのは、いずれも成績を落とす側でした。
同じ母の父を持つ馬を、父の父がサクラバクシンオーかどうかで分けて比べています。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。
父父サクラバクシンオーと相性が悪い母父
アグネスタキオン
(父の父:サクラバクシンオーあり × 母父:アグネスタキオン)
母父がアグネスタキオンの馬で比較すると、父の父がサクラバクシンオーの馬は複勝率10.7%。父の父がサクラバクシンオーでない馬の20.9%を大きく下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的にサクラバクシンオーを持たない馬の方が成績が良いです。特に芝の1400m以下は人気ほど走れていません。また、小倉・芝1200mは複勝率7.7%と苦戦しています。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 75 | 12.0% | -7.2 |
| 芝 1401〜1800m | 12 | 0.0% | -5.0 |
| ダート 〜1400m | 29 | 13.8% | -2.4 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 67 | 11.9% | -4.7 |
| 芝 稍重 | 16 | 6.2% | -16.3 |
| ダート 良 | 22 | 13.6% | -2.8 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 福島・芝1200m | 15 | 20.0% | -1.7 |
| 小倉・芝1200m | 13 | 7.7% | -10.6 |
マンハッタンカフェ
(父の父:サクラバクシンオーあり × 母父:マンハッタンカフェ)
母父がマンハッタンカフェの馬で比較すると、父の父がサクラバクシンオーの馬は複勝率14.0%。父の父がサクラバクシンオーでない馬の22.5%を大きく下回っています。
ダートの1400m以下では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にサクラバクシンオーを持たない馬の方が成績が良いです。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を15.4%下回っており、過信は禁物です。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 54 | 11.1% | -8.0 |
| 芝 1401〜1800m | 13 | 0.0% | -15.4 |
| ダート 〜1400m | 90 | 18.9% | +2.3 |
| ダート 1401〜1800m | 14 | 7.1% | -9.0 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 44 | 11.4% | -8.0 |
| 芝 稍重 | 16 | 6.2% | -9.5 |
| ダート 良 | 63 | 20.6% | +4.5 |
| ダート 稍重 | 23 | 13.0% | -3.2 |
| ダート 道悪 | 18 | 11.1% | -7.9 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 中山・ダート1200m | 31 | 22.6% | +9.3 |
| 新潟・ダート1200m | 12 | 16.7% | +3.2 |
サンデーサイレンス
(父の父:サクラバクシンオーあり × 母父:サンデーサイレンス)
母父がサンデーサイレンスの馬で比較すると、父の父がサクラバクシンオーの馬は複勝率17.0%。父の父がサクラバクシンオーでない馬の21.8%を下回っています。
小倉・芝1200mや、芝の1401〜1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にサクラバクシンオーを持たない馬の方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を10.0%下回っており、過信は禁物です。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 104 | 17.3% | -2.9 |
| 芝 1401〜1800m | 12 | 8.3% | +1.6 |
| ダート 〜1400m | 57 | 19.3% | -2.2 |
| ダート 1401〜1800m | 12 | 16.7% | -10.0 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 93 | 19.4% | +0.6 |
| 芝 稍重 | 15 | 0.0% | -16.0 |
| ダート 良 | 47 | 21.3% | -0.9 |
| ダート 稍重 | 15 | 13.3% | -8.9 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 小倉・芝1200m | 15 | 26.7% | +5.9 |
| 京都・芝1200m | 13 | 15.4% | -5.4 |
フジキセキ
(父の父:サクラバクシンオーあり × 母父:フジキセキ)
母父がフジキセキの馬で比較すると、父の父がサクラバクシンオーの馬は複勝率13.8%。父の父がサクラバクシンオーでない馬の21.4%を大きく下回っています。
芝とダートの稍重の馬場では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にサクラバクシンオーを持たない馬の方が成績が良いです。特に芝の良馬場では成績が悪いので割引が必要です。また、福島・芝1200mは複勝率15.4%と苦戦しています。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 113 | 15.9% | -1.4 |
| ダート 〜1400m | 55 | 10.9% | -2.5 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 89 | 13.5% | -1.7 |
| 芝 稍重 | 19 | 26.3% | +5.2 |
| ダート 良 | 33 | 6.1% | -8.1 |
| ダート 稍重 | 17 | 17.6% | +4.8 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 中山・ダート1200m | 14 | 14.3% | +1.8 |
| 小倉・芝1200m | 22 | 13.6% | +0.3 |
| 福島・芝1200m | 13 | 15.4% | -8.0 |
まとめ
- 産駒の最後の出走は2022年。いまは父の父としてこの血が残り、ビッグアーサー産駒が最も多く走っています。
- 産駒が走ったのは1400m以下がほぼすべて。芝の1400m以下が318走で複勝率22.0%でした。
- コースでは小倉の芝1200m。40走して32.5%と、いちばん数のある好走条件でした。
- 新潟の芝1000mは19走で5.3%。直線だけの1000mとは合いませんでした。
- 芝は差し・追込が人気以上。前で押し切る血という印象とは逆の形でした。
- 父の父としても芝の1401〜1800mは8.0%。距離が延びると苦しいのは変わりません。
- 逆に、父の父としての相性が悪かった母の父は以下の3頭。
- アグネスタキオン:芝の1400m以下は人気ほど走れていません。
- マンハッタンカフェ:特定の条件に偏らず、全体的にサクラバクシンオーを持たない馬の方が成績が良いです。
- サンデーサイレンス:特定の条件に偏らず、全体的にサクラバクシンオーを持たない馬の方が成績が良いです。
本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、サクラバクシンオー産駒の出走延べ490走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。







