グレーターロンドン産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

グレーターロンドン産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

グレーターロンドンの産駒が中央で走り始めたのは2022年です。産駒数も増え、芝の良馬場でこそという性格と、条件戦での強さがはっきりしてきました。どの条件で人気以上に走り、どこで足りないのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2022〜2026年
産駒の出走
延べ679走(82頭)
初出走の年
2022年

グレーターロンドン産駒の現在地

初めて産駒が走ったのは2022年。2025年には205走を数え、2026年も8月までに137走に達しました。出走の中心は芝ですが、ダートでも数字を残しています。これから頭数が増えていく血なので、ここに挙げる傾向も変わる可能性があります。

産駒の出走
2022年42
2023年134
2024年161
2025年205
2026年137

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m17225.0%+2.2
芝 1401〜1800m23329.2%+6.0
芝 1801〜2200m6523.1%+0.2
芝 2201m〜2532.0%+3.9
ダート 〜1400m11630.2%+5.2
ダート 1401〜1800m6723.9%+3.3

得意は芝の1401〜1800mです。複勝率29.2%で、人気との比較でも上積みが残りました。1400m以下でも25.0%を保ち、芝はマイル前後までが主戦場です。ダートは1400m以下が30.2%と芝を上回る数字で、砂でも短いところなら通用します。芝の1801〜2200mは23.1%と一段落ちました。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
京都・ダート1200m1457.1%+23.6
福島・芝1800m1241.7%+22.0
中山・芝1600m3348.5%+21.5
東京・芝2400m1450.0%+20.2
札幌・芝1500m1145.5%+16.8
新潟・芝1400m147.1%-8.9
中山・芝1800m1414.3%-7.9
東京・芝1600m419.8%-7.2
東京・芝1800m1513.3%-2.8
東京・芝2000m1136.4%-2.4

同じマイルでコースの差が極端に出ています。中山の芝1600mは48.5%。一方で東京の芝1600mは41回走って9.8%までしか届きませんでした。その東京も距離が延びれば数字は上がり、芝2400mでは50.0%です。京都のダート1200mは57.1%で、砂のコースを嫌う必要もありません。出走が20回を超えるコースはまだ2つしかなく、いまは大まかな傾向として押さえる段階です。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良40929.3%+6.4
芝 稍重5616.1%-9.3
芝 道悪3016.7%-8.1
ダート 良12827.3%+3.1
ダート 稍重2626.9%+2.2
ダート 道悪3030.0%+11.2

はっきりしているのは芝の雨です。良では29.3%ある一方、稍重に替わると16.1%まで落ちます。重・不良でも16.7%どまりで、芝は乾いた馬場でこその血です。ダートは逆に馬場を選ばず、重・不良でも30.0%を残しました。芝が渋った日は評価を下げ、砂ならそのままで構いません。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ5740.4%0.0
芝 先行12339.0%+4.4
芝 差し16127.3%+5.5
芝 追込15012.0%+2.0
ダート 先行5846.6%+2.4
ダート 差し7619.7%+3.3
ダート 追込4211.9%+7.2

芝は位置取りを選びません。芝の先行が39.0%、差しに回っても27.3%を保ち、どちらも人気との比較で上積みが残りました。追込の12.0%も、人気を考えれば水準以上です。砂は前が有利で、ダートの先行は46.6%。差しでも19.7%を残しており、後ろからでも見限る必要はありません。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬5827.6%+4.7
芝 未勝利17324.9%+7.3
芝 1勝クラス10226.5%+2.5
芝 2勝クラス5044.0%+10.3
芝 3勝クラス4434.1%+1.9
芝 オープン特別・リステッド2722.2%-4.4
芝 重賞4112.2%-8.4
ダート 未勝利6314.3%-2.4
ダート 1勝クラス6930.4%+8.8
ダート 3勝クラス1711.8%-8.8
ダート オープン特別・リステッド1942.1%+6.3

条件戦での強さが際立ちます。芝の2勝クラスは44.0%。3勝クラスでも34.1%と高い水準を保ちました。未勝利の24.9%も、人気との比較で上積みが残ります。落ちるのは芝の重賞で、12.2%まで下がりました。オープン特別・リステッドの22.2%と比べても、最上級の相手には手が届いていません。

グレーターロンドンと相性の良い母父

同じ母の父を持つ馬を、父がグレーターロンドンかどうかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。産駒がまだ少ないため、取り上げられる母の父は限られます。

アグネスデジタル

(父:グレーターロンドン × 母父:アグネスデジタル)

母父がアグネスデジタルの馬で比較すると、父がグレーターロンドンの馬は複勝率32.3%。父がグレーターロンドンでない馬の20.1%を大きく上回っています。
ダートの良馬場、特にダートの1400m以下では好成績です。また、東京・ダート1400mは複勝率61.5%と好成績を残しています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m1612.5%+4.4
ダート 〜1400m2152.4%+23.2
ダート 1401〜1800m2030.0%+10.9
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良185.6%-1.8
ダート 良2540.0%+14.2
ダート 道悪1145.5%+27.0
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
東京・ダート1400m1361.5%+30.5
東京・ダート1600m1625.0%+10.9

まとめ

  • 産駒が走り始めたのは2022年。出走の中心は芝ですが、ダートでも数字を残しています。
  • 得意は芝の1401〜1800m。複勝率29.2%で、人気との比較でも上積みが残ります。
  • 芝は乾いた馬場でこそ。良の29.3%から、稍重では16.1%まで落ちます。
  • ダートは馬場を選ばない。重・不良でも30.0%を残しました。
  • 条件戦で強く、重賞で落ちる。芝の2勝クラスは44.0%、重賞は12.2%です。
  • 相性の良さが目立った母の父は以下の1頭。
    • アグネスデジタル:ダートの良馬場、特にダートの1400m以下では好成績です。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2022〜2026年、グレーターロンドン産駒の出走延べ679走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。