新潟芝2000mの傾向|コースの特徴と狙い方

新潟芝2000mの傾向|コースの特徴と狙い方

新潟芝2000mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝2000mの中でも差しが届きやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
新潟・芝2000m
1番人気の複勝率
60.3%
三連複 万馬券率
31.1%
集計レース数
219レース

まず押さえる特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦より低い。
2開催が進むと外枠有利に
後半になるほど内枠の成績が落ちていく。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

芝のコースなので、基本は前が有利です。

ただし、全国の芝1800〜2000m戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
30.3%
好位
28.2%
中団
18.8%
後方
12.7%
4角の位置取り別の複勝率(新潟芝2000・2018-2026)。
位置取り出走数新潟芝2000全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行70430.3%37.5%
好位74228.2%30.8%
中団73418.8%19.0%
後方74712.7%7.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1800〜2000m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.8
1F
11.3
2F
12.1
3F
12.5
4F
12.5
5F
12.4
6F
12.2
7F
11.8
8F
11.5
9F
12.1
10F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(新潟芝2000・219レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:外がやや有利

内枠(1〜4枠)より外枠(5〜8枠)のほうがやや上です。
馬場状態による違いは下の表のとおりです。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体22.0%22.6%外がやや有利
良馬場22.2%22.5%ほぼ互角
道悪21.3%23.0%外が有利

開催が進むと外枠有利に傾く

序盤に比べ、終盤ほど内枠の成績が下がり、外枠が利いてきます。
馬場が使われて内が荒れてくる影響と考えられます。

同じ新潟芝2000mでも、開催の後半は外枠を見直すのが有効です。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内枠が有利
中盤(3〜6日目)外枠が有利
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:配当は平均どおり

三連複の平均配当は21,357円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均とほぼ同じです。

人気:1番人気の取りこぼしが多い

1番人気の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦の平均を下回ります。1番人気が必ずしも中心ではありません。単勝の1番人気より、相手筆頭のほうが上位に来る場面の多いコースです。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気21960.3%66.4%
2〜3番人気43751.0%49.7%
4〜6番人気65526.4%27.9%
7〜9番人気63312.8%12.4%
10番人気以下1,0014.9%4.2%
太字は、全国の芝1800〜2000m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

馬格のある馬が走りにくいコースです。立ち回りの巧さが問われる舞台と言えます。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下60718.9%17.9%
440〜479kg1,44522.9%23.8%
480〜519kg80424.5%26.5%
520kg以上8916.9%23.9%
太字は、全国の芝1800〜2000m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。上位とそれ以外ではっきり差が出ており、血統は絞り込みの材料にできます。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • シルバーステート 2-8-3-17 複勝率 43.3%
  • ステイゴールド 4-4-2-21 複勝率 32.3%
  • エピファネイア 7-12-10-62 複勝率 31.9%
  • ディープインパクト 25-22-22-149 複勝率 31.7%
  • キングカメハメハ 7-5-8-45 複勝率 30.8%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばトニービン 3×4なら、父方をさかのぼって3代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じトニービンがいます。

新潟芝2000mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
トニービン 3×4303-4-4-1936.7%
シアトルスルー 5×5203-2-1-1430.0%
ノーザンテースト 4×413821-8-11-9829.0%
ロベルト 4×4684-7-8-4927.9%
ニジンスキー 5×4393-4-3-2925.6%

いちばん高いのはトニービンのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ダンジグ 4×4581-2-4-5112.1%
ニアークティック 5×5383-1-1-3313.2%

ダンジグ・ニアークティックのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。上位のなかでも数字の開きが大きく、誰が乗るかで見え方が変わる舞台です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 川田将雅 8-2-5-5 複勝率 75.0%/勝率 40.0%
  • ルメール 7-4-2-10 複勝率 56.5%/勝率 30.4%
  • 横山典弘 2-4-1-6 複勝率 53.8%/勝率 15.4%
  • 坂井瑠星 4-3-1-8 複勝率 50.0%/勝率 25.0%
  • 松若風馬 0-2-2-4 複勝率 50.0%/勝率 0.0%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 横山典弘 2-4-1-6 平均6.2番人気の馬で複勝率 53.8%(人気どおりなら28.0%)
  • 川田将雅 8-2-5-5 平均2.2番人気の馬で複勝率 75.0%(人気どおりなら51.7%)
  • 藤懸貴志 3-1-1-8 平均8.5番人気の馬で複勝率 38.5%(人気どおりなら17.9%)
  • 横山和生 4-2-0-7 平均5.7番人気の馬で複勝率 46.2%(人気どおりなら31.0%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が29.5%。リピーターに注目です。

新潟芝2000mでは、同じコースを経験している馬が有利です。コース実績は、人気の裏づけとして素直に取れます。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 開催の後半は外枠有利にシフトします。同じコースでも時期で狙いを変えたいところです。
  • 同コース好走歴のあるリピーターを素直に信頼できます。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA新潟芝2000m・正常完走レースの実測値です(出走延べ2,945頭/219レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。