東京芝1400mの傾向|コースの特徴と狙い方

東京芝1400mの傾向|コースの特徴と狙い方

東京芝1400mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝1400mの中でも差しが届きやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
東京・芝1400m
1番人気の複勝率
66.3%
三連複 万馬券率
36.3%
集計レース数
463レース

まず押さえる特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1400〜1700m戦より低い。
2開催が進むと外枠有利に
後半になるほど内枠の成績が落ちていく。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

芝の短距離なので、基本は前が有利です。

ただし、全国の芝1400〜1700m戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

とはいえ後方まで下げた馬も平均を下回っており、前すぎても後ろすぎても届きません。好位を取れる馬が中心です。

逃げ・先行
31.0%
好位
26.0%
中団
17.8%
後方
7.2%
4角の位置取り別の複勝率(東京芝1400・2018-2026)。
位置取り出走数東京芝1400全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行1,69631.0%33.2%
好位1,65226.0%27.5%
中団1,75017.8%17.7%
後方1,7437.2%7.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1400〜1700m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.5
1F
11.2
2F
11.6
3F
11.9
4F
11.4
5F
11.4
6F
11.8
7F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(東京芝1400・463レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:外がやや有利

内枠(1〜4枠)より外枠(5〜8枠)のほうがやや上です。
馬場状態による違いは下の表のとおりです。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体19.9%20.7%外がやや有利
良馬場19.7%20.8%外がやや有利
道悪20.6%20.3%ほぼ互角

開催が進むと外枠有利に傾く

序盤に比べ、終盤ほど内枠の成績が下がり、外枠が利いてきます。
馬場が使われて内が荒れてくる影響と考えられます。

同じ東京芝1400mでも、開催の後半は外枠を見直すのが有効です。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内外ほぼ互角
中盤(3〜6日目)外枠が有利
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:配当は平均どおり

三連複の平均配当は24,000円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均とほぼ同じです。

人気:1番人気の信頼度は平均どおり

1番人気の複勝率は、全国の芝1400〜1700m戦とほぼ同水準です。人気の扱いで特別な補正はいりません。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気46366.3%64.0%
2〜3番人気92446.2%46.7%
4〜6番人気1,38825.9%27.7%
7〜9番人気1,37013.4%13.1%
10番人気以下2,6964.3%4.3%
太字は、全国の芝1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

距離ローテ:距離を詰めてきた馬が走る

距離を詰めてきた馬に分があります。ローテだけで決める話ではありませんが、迷ったときの目安になります。

前走からの距離変更出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
200m超の短縮42113.8%17.7%
200m以内の短縮1,48925.1%23.3%
同じ距離2,28224.0%26.1%
200m以内の延長1,42414.2%16.4%
200m超の延長1091.8%9.4%
太字は、全国の芝1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。
前走は同じ期間のJRAでの前の出走。地方・海外からの出走は集計に入りません。

出走間隔:間隔による差は小さい

休み明けでも詰めたローテでも、成績に大きな違いはありません。ただし、中1〜2週の連闘に近いローテは複勝率が低く、前走で残った疲れが影響しやすい舞台と言えます。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週1,51218.5%20.7%
3〜5週1,53121.6%23.6%
6〜12週1,78722.4%22.6%
13週以上89519.2%19.1%
太字は、全国の芝1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬が走るコース

馬格がそのまま結果に出ています。520kgを超える馬は、人気が無くても押さえておきたいところです。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下1,67115.3%16.0%
440〜479kg3,35421.1%22.4%
480〜519kg1,63923.2%24.3%
520kg以上17727.1%21.9%
太字は、全国の芝1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。血統の向き不向きが結果に出やすい舞台で、産駒の名前は覚えておく価値があります。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • レイデオロ 8-7-1-18 複勝率 47.1%
  • リアルスティール 3-8-4-28 複勝率 34.9%
  • ハーツクライ 14-17-14-90 複勝率 33.3%
  • ロードカナロア 44-36-27-221 複勝率 32.6%
  • イスラボニータ 12-13-7-68 複勝率 32.0%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばシャーペンアップ 5×4なら、父方をさかのぼって5代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じシャーペンアップがいます。

東京芝1400mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
シャーペンアップ 5×4365-5-2-2433.3%
ストームキャット 3×59214-8-7-6331.5%
ブラッシンググルーム 5×5261-6-1-1830.8%
ダンジグ 4×523521-18-25-17127.2%
ヌレイエフ 5×421916-18-25-16026.9%

いちばん高いのはシャーペンアップのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
シアトルスルー 5×5370-0-2-355.4%
リボー 5×5302-0-1-2710.0%
トニービン 3×4261-1-1-2311.5%

シアトルスルー・リボーのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースで数字を残している騎手です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ルメール 68-43-31-98 複勝率 59.2%/勝率 28.3%
  • 川田将雅 7-10-8-23 複勝率 52.1%/勝率 14.6%
  • モレイラ 7-0-2-11 複勝率 45.0%/勝率 35.0%
  • レーン 20-10-8-49 複勝率 43.7%/勝率 23.0%
  • 戸崎圭太 40-47-34-160 複勝率 43.1%/勝率 14.2%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 藤懸貴志 2-2-2-9 平均8.2番人気の馬で複勝率 40.0%(人気どおりなら18.3%)
  • 浜中俊 5-1-4-14 平均6.2番人気の馬で複勝率 41.7%(人気どおりなら25.6%)
  • 小崎綾也 3-0-2-8 平均7.3番人気の馬で複勝率 38.5%(人気どおりなら22.9%)
  • 岩田望来 5-11-7-31 平均5.9番人気の馬で複勝率 42.6%(人気どおりなら28.8%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が27.2%。

過信は禁物で、同じくらいの評価が並んだときに一押しする材料、という位置づけが合っています。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし前に行き切ると止まるので、好位を取れる馬を中心に組みたいコースです。
  • 開催の後半は外枠有利にシフトします。同じコースでも時期で狙いを変えたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA東京芝1400m・正常完走レースの実測値です(出走延べ6,841頭/463レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。