シャンハイボビー産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

シャンハイボビー産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

シャンハイボビーの産駒が中央で走り始めたのは2022年です。産駒数も増え、どこで走れてどこで足りないのかの輪郭がはっきりしてきました。距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2022〜2026年
産駒の出走
延べ1,203走(157頭)
初出走の年
2022年

シャンハイボビー産駒の現在地

初めて産駒が走ったのは2022年。出走がいちばん多かったのは2025年の延べ320走で、2026年も8月までに200走に達しました。出走の中心はダートの短いところで、芝は限られた条件に集まっています。5年ぶんの数字がそろい、ここに挙げる傾向はある程度落ち着いて読める段階に入りました。

産駒の出走
2022年117
2023年266
2024年300
2025年320
2026年200

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m17819.7%-0.2
芝 1401〜1800m956.3%-5.8
芝 1801〜2200m5510.9%-1.7
芝 2201m〜195.3%-3.9
ダート 〜1400m50222.5%+0.5
ダート 1401〜1800m33918.6%-0.9
ダート 1801〜2200m120.0%-18.8

いちばん高いのはダートの1400m以下で22.5%。ここがこの血の主戦場です。人気との比較でも、おおむね人気どおりに走れています。苦手ははっきりしていて、芝の1401〜1800mは6.3%。同じ芝でも1400m以下なら19.7%あるので、芝を使うなら短いところに絞りたいところです。ダートも1801〜2200mでは3着以内がまだありません。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
福島・ダート1700m3243.8%+16.7
東京・芝1400m1926.3%+11.4
新潟・芝1400m1338.5%+9.9
京都・ダート1400m4122.0%+5.8
阪神・ダート1400m4628.3%+5.0
東京・ダート1300m147.1%-15.8
札幌・ダート1700m140.0%-11.4
阪神・芝1400m110.0%-10.5
福島・芝1200m2015.0%-8.3
中山・ダート1800m5211.5%-6.7

ダートの1400m前後で数字がまとまります。阪神のダート1400mが28.3%、京都のダート1400mが22.0%で、いずれも人気との比較でプラスを保ちました。突出しているのは福島のダート1700mの43.8%です。東京の芝1400mも26.3%を残しており、短ければ芝でも侮れません。逆に中山のダート1800mは11.5%どまりで、同じ砂の中距離でも扱いがはっきり分かれます。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良27013.0%-2.5
芝 稍重5712.3%-6.7
芝 道悪2030.0%+11.5
ダート 良55221.4%+0.3
ダート 稍重17818.5%-1.7
ダート 道悪12620.6%-1.7

ダートは馬場状態が変わっても数字がほとんど動きません。良の21.4%を基準に、稍重でも重・不良でもほぼ同じ水準です。砂を使うかぎり、雨で評価を動かす必要はありません。目を引くのは芝の道悪で、30.0%まで上がります。良の13.0%とは別の顔ですが、走ったのはまだ20回です。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ2227.3%-11.7
芝 先行9030.0%+2.1
芝 差し9112.1%-3.1
芝 追込1321.5%-3.2
ダート 逃げ6740.3%-1.7
ダート 先行24537.6%0.0
ダート 差し26412.5%-3.3
ダート 追込2808.9%+2.6

得意は芝の先行です。複勝率30.0%で、人気との比較でも上積みが残りました。ダートも逃げが40.3%、先行が37.6%と、前で運べたときは数字が出ます。反対に差しに回ると、芝が12.1%、ダートが12.5%まで落ちます。追込はさらに厳しく、位置取りがそのまま結果に出るタイプです。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬5820.7%+4.0
芝 未勝利13417.2%-0.9
芝 1勝クラス1359.6%-4.5
ダート 新馬7520.0%-1.1
ダート 未勝利42822.7%+0.6
ダート 1勝クラス25618.8%-2.6
ダート 2勝クラス7317.8%+1.6
ダート 3勝クラス219.5%-8.0

主戦場はダートの未勝利で22.7%。ダートの新馬も20.0%で、下の2区分は水準がそろいます。ところが1勝クラスは芝が9.6%、ダートが18.8%まで落ち、どちらも人気ほど走れていません。新馬・未勝利と1勝クラスで、数字ははっきり分かれます。

シャンハイボビーと相性の悪い母父

同じ母の父を持つ馬を、父がシャンハイボビーかどうかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。ここで挙がったのは、組み合わせたときに数字を落としている母の父です。

キングカメハメハ

(父:シャンハイボビー × 母父:キングカメハメハ)

母父がキングカメハメハの馬で比較すると、父がシャンハイボビーの馬は複勝率13.4%。父がシャンハイボビーでない馬の24.6%を大きく下回っています。
芝の1400m以下や、芝の1401〜1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、ダートの1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を11.6%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2020.0%+1.6
芝 1401〜1800m1414.3%+5.7
ダート 〜1400m1915.8%-11.6
ダート 1401〜1800m130.0%-13.6
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良2313.0%+0.1
ダート 良219.5%-10.2
ダート 稍重119.1%-17.4

スタチューオブリバティ

(父:シャンハイボビー × 母父:スタチューオブリバティ)

母父がスタチューオブリバティの馬で比較すると、父がシャンハイボビーの馬は複勝率3.2%。父がシャンハイボビーでない馬の18.7%を大きく下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を6.7%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m160.0%-6.7
芝 1801〜2200m238.7%-2.0
芝 2201m〜140.0%-6.6
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良452.2%-5.5

まとめ

  • 産駒が走り始めたのは2022年。出走がいちばん多かったのは2025年の延べ320走でした。
  • 主戦場はダートの1400m前後。阪神のダート1400mは28.3%を残しています。
  • 苦手は芝の1401〜1800m。複勝率は6.3%で、芝を使うなら短いところに絞りたいところです。
  • 前で運べたときが本番。芝の先行が30.0%で、差しに回ると1割台前半まで落ちます。
  • 1勝クラスで数字が落ちます。新馬・未勝利の区分のほうが数字は上でした。
  • 逆に、相性が悪かった母の父は以下の2頭。
    • キングカメハメハ:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
    • スタチューオブリバティ:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2022〜2026年、シャンハイボビー産駒の出走延べ1,203走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。