ジャングルポケット産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ジャングルポケットの産駒は、中央での出走をほぼ終えました。自身はダービーとジャパンカップを勝った中距離の王者ですが、産駒がいちばん確かな数字を残したのは芝の条件戦でした。どの条件で人気以上に走り、どの条件で足りなかったのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸からまとめました。
※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV
- 対象
- JRA10場・平地(芝・ダート)
- 集計期間
- 2016〜2026年
- 産駒の出走
- 延べ3,084走(378頭)
- 目次
- ジャングルポケット産駒の現在地
- 距離でみる産駒
- コースでみる産駒
- 馬場状態でみる産駒
- 脚質でみる産駒
- クラスでみる産駒
- ジャングルポケットと相性の良い母父・悪い母父
- ジャングルポケットと相性が良い母父
- ダンスインザダーク
- ジャングルポケットと相性が悪い母父
- キングカメハメハ
- サンデーサイレンス
- まとめ
ジャングルポケット産駒の現在地
産駒の出走は2016年の延べ751走が最も多く、そこから年々細りました。2025年は12走、2026年は8月までに5走です。中央で走る現役産駒はもう数えるほどで、ここに並ぶ数字はほぼ出そろった世代の総決算にあたります。
| 年 | 産駒の出走 |
|---|---|
| 2016年 | 751 |
| 2017年 | 618 |
| 2018年 | 434 |
| 2019年 | 395 |
| 2020年 | 306 |
| 2021年 | 239 |
| 2022年 | 165 |
| 2023年 | 93 |
| 2024年 | 66 |
| 2025年 | 12 |
| 2026年 | 5 |
延べ出走数。2026年は8月までの集計です。
以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。
距離でみる産駒
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 499 | 18.2% | +1.2 |
| 芝 1401〜1800m | 684 | 18.1% | +1.3 |
| 芝 1801〜2200m | 660 | 17.3% | -1.9 |
| 芝 2201m〜 | 238 | 23.1% | +0.1 |
| ダート 〜1400m | 329 | 10.0% | -1.4 |
| ダート 1401〜1800m | 562 | 12.5% | -3.2 |
| ダート 1801〜2200m | 91 | 14.3% | -4.6 |
| ダート 2201m〜 | 21 | 9.5% | -5.5 |
芝とダートで数字がはっきり分かれました。芝はどの距離帯でも17%を下回らず、いちばん高いのは芝の2201m以上で23.1%です。対して砂は、どの距離帯も15%に届きませんでした。ダートの1401〜1800mは複勝率12.5%で、人気ほども走れていません。狙いは芝に絞れます。
コースでみる産駒
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 阪神・芝2200m | 12 | 41.7% | +18.5 |
| 札幌・芝2600m | 11 | 36.4% | +17.4 |
| 京都・芝2400m | 19 | 42.1% | +17.1 |
| 京都・芝1800m | 35 | 34.3% | +17.0 |
| 札幌・芝2000m | 38 | 36.8% | +16.1 |
| 小倉・ダート1000m | 13 | 7.7% | -11.3 |
| 福島・芝2000m | 44 | 9.1% | -10.6 |
| 新潟・芝2200m | 29 | 17.2% | -9.3 |
| 東京・ダート1600m | 65 | 7.7% | -8.8 |
| 阪神・ダート1800m | 69 | 5.8% | -8.8 |
上位に並んだ5つは、すべて芝の1800m以上でした。なかでも京都の芝1800mは複勝率34.3%と高い水準です。ただし上位はどれも出走が40回に届いていません。数の裏づけがあるのは下側です。阪神のダート1800mは69走を重ねて5.8%どまり。東京のダート1600mも7.7%で、砂の中距離は割り引きが要ります。
※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。
馬場状態でみる産駒
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 1,591 | 18.4% | 0.0 |
| 芝 稍重 | 314 | 19.4% | +1.5 |
| 芝 道悪 | 176 | 17.0% | -1.5 |
| ダート 良 | 594 | 11.6% | -2.2 |
| ダート 稍重 | 220 | 10.5% | -5.6 |
| ダート 道悪 | 189 | 13.8% | -0.8 |
芝は雨で評価が動きません。良から道悪まで17〜19%台に収まり、人気との差もほとんど出ませんでした。砂はもとの水準が低く、良馬場でも複勝率11.6%です。ダートの稍重まで来ると10.5%で、人気ほども走れていません。重・不良まで進むと13.8%に戻るので、砂で嫌うのは少し湿った程度のときです。
▶ 芝の道悪に強い血統は別記事で実測しています:芝の道悪(重・不良)に強い血統|父系・種牡馬・母父・クロスを実測
脚質でみる産駒
| 脚質 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 逃げ | 132 | 31.1% | -0.1 |
| 芝 先行 | 485 | 28.2% | -0.8 |
| 芝 差し | 678 | 20.6% | +1.3 |
| 芝 追込 | 761 | 8.4% | +1.3 |
| ダート 逃げ | 39 | 28.2% | -6.1 |
| ダート 先行 | 179 | 29.6% | -4.8 |
| ダート 差し | 303 | 12.9% | 0.0 |
| ダート 追込 | 482 | 3.1% | -0.5 |
芝では位置取りで評価が動きません。逃げても追い込んでも、人気との差は1%前後に収まりました。差が出るのは砂です。ダートで先行した産駒は複勝率29.6%と数字こそ高いのに、人気ほどは走れていません。ハナに立ったときも同じで、砂で前に行った産駒は評価を下げます。
クラスでみる産駒
| クラス | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 新馬 | 164 | 12.8% | +0.4 |
| 芝 未勝利 | 689 | 15.7% | -0.1 |
| 芝 1勝クラス | 573 | 19.2% | -0.1 |
| 芝 2勝クラス | 266 | 27.1% | +4.2 |
| 芝 3勝クラス | 177 | 25.4% | +1.4 |
| 芝 オープン特別・リステッド | 89 | 19.1% | -0.2 |
| 芝 重賞 | 123 | 8.9% | -6.9 |
| ダート 新馬 | 52 | 11.5% | +0.2 |
| ダート 未勝利 | 551 | 12.2% | -2.4 |
| ダート 1勝クラス | 282 | 12.1% | -2.5 |
| ダート 2勝クラス | 72 | 4.2% | -6.8 |
| ダート 3勝クラス | 24 | 16.7% | -3.3 |
| ダート オープン特別・リステッド | 14 | 14.3% | -4.5 |
この記事のいちばんの読みどころがここです。芝の2勝クラスは複勝率27.1%で、人気を大きく上回りました。3勝クラスも25.4%と続きます。ところが芝の重賞では8.9%まで落ち込みました。条件戦で力を出し切るタイプで、相手が一線級になると届きません。ダートは出走のいちばん多い未勝利でも12.2%どまりです。
ジャングルポケットと相性の良い母父・悪い母父
最後に母の父との組み合わせです。同じ母の父を持つ馬を、父がジャングルポケットかそうでないかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。差がはっきり出たのは、良いほうで1頭、悪いほうで2頭でした。
ジャングルポケットと相性が良い母父
ダンスインザダーク
(父:ジャングルポケット × 母父:ダンスインザダーク)
母父がダンスインザダークの馬で比較すると、父がジャングルポケットの馬は複勝率20.2%。父がジャングルポケットでない馬の19.8%とほぼ同じですが、芝の良馬場では人気以上に走れています。また、新潟・芝1800mは複勝率38.5%と好成績を残しています。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 79 | 24.1% | +2.3 |
| 芝 1401〜1800m | 104 | 17.3% | -0.3 |
| 芝 1801〜2200m | 75 | 16.0% | -1.3 |
| 芝 2201m〜 | 34 | 20.6% | +1.0 |
| ダート 〜1400m | 33 | 33.3% | +12.3 |
| ダート 1401〜1800m | 14 | 14.3% | +0.5 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 225 | 20.0% | +1.6 |
| 芝 稍重 | 44 | 15.9% | -6.3 |
| 芝 道悪 | 23 | 17.4% | -2.0 |
| ダート 良 | 30 | 20.0% | +3.9 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 新潟・芝1800m | 13 | 38.5% | +20.0 |
| 東京・芝2400m | 11 | 27.3% | +6.6 |
| 東京・芝1800m | 12 | 16.7% | +3.9 |
| 阪神・芝1400m | 13 | 23.1% | +2.3 |
| 東京・芝2000m | 14 | 7.1% | -10.7 |
| 東京・芝1600m | 11 | 9.1% | -4.4 |
| 東京・芝1400m | 18 | 16.7% | -4.0 |
| 中山・芝2500m | 12 | 16.7% | -3.8 |
ジャングルポケットと相性が悪い母父
キングカメハメハ
(父:ジャングルポケット × 母父:キングカメハメハ)
母父がキングカメハメハの馬で比較すると、父がジャングルポケットの馬は複勝率7.8%。父がジャングルポケットでない馬の24.6%を大きく下回っています。
芝の1401〜1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を5.0%下回っており、過信は禁物です。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 1401〜1800m | 14 | 14.3% | +3.7 |
| 芝 1801〜2200m | 12 | 8.3% | -5.1 |
| 芝 2201m〜 | 11 | 9.1% | -3.9 |
| ダート 1401〜1800m | 25 | 4.0% | -5.0 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 30 | 13.3% | +0.3 |
| ダート 良 | 21 | 0.0% | -8.8 |
サンデーサイレンス
(父:ジャングルポケット × 母父:サンデーサイレンス)
母父がサンデーサイレンスの馬で比較すると、父がジャングルポケットの馬は複勝率13.5%。父がジャングルポケットでない馬の21.9%を大きく下回っています。
芝の1401〜1800mや、芝の稍重の馬場では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、芝の1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を7.4%下回っており、過信は禁物です。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 41 | 7.3% | -7.4 |
| 芝 1401〜1800m | 110 | 20.9% | +2.5 |
| 芝 1801〜2200m | 134 | 10.4% | -5.8 |
| 芝 2201m〜 | 47 | 25.5% | -1.7 |
| ダート 〜1400m | 26 | 0.0% | -6.4 |
| ダート 1401〜1800m | 37 | 5.4% | -4.6 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 254 | 15.0% | -3.4 |
| 芝 稍重 | 58 | 20.7% | +2.2 |
| 芝 道悪 | 20 | 10.0% | -6.9 |
| ダート 良 | 44 | 4.5% | -4.9 |
| ダート 稍重 | 15 | 0.0% | -4.9 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 中山・芝2200m | 13 | 15.4% | +4.1 |
| 東京・芝1800m | 18 | 33.3% | +3.1 |
| 東京・芝2400m | 17 | 23.5% | -9.8 |
| 中山・芝2000m | 21 | 4.8% | -9.6 |
| 中京・芝2000m | 12 | 8.3% | -9.3 |
| 福島・芝1800m | 12 | 8.3% | -8.2 |
まとめ
- 産駒の出走は2026年に入って5走。中央で走る現役産駒はもう数えるほどです。
- いちばんの得意は芝の2勝クラスで複勝率27.1%。一方で芝の重賞は8.9%まで落ち、条件戦までが持ち場でした。
- 距離は芝の2201m以上の23.1%が最上位。ダートはどの距離帯も15%に届きませんでした。
- コースの上位5つはすべて芝の1800m以上。京都の芝1800mは複勝率34.3%を残しています。
- 馬場で沈むのはダートの稍重で10.5%。芝は良でも道悪でも数字が動きません。
- ダートで前に行った産駒は、数字が高くても人気ほどは走れていません。
- 相性の良さが目立った母の父は以下の1頭。
- ダンスインザダーク:芝の良馬場では人気以上に走れています。
- 逆に、相性が悪かった母の父は以下の2頭。
- キングカメハメハ:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
- サンデーサイレンス:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、ジャングルポケット産駒の出走延べ3,084走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。







