京都芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

京都芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

京都芝1200mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝1200mの中でも差しが届きやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
京都・芝1200m
1番人気の複勝率
57.4%
三連複 万馬券率
44.2%
集計レース数
163レース

まず押さえる3つの特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1200m以下戦より低い。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3枠は内が有利
内枠のほうが複勝率が高い傾向。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

芝の短距離なので、基本は前が有利です。

ただし、全国の芝1200m以下戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
32.7%
好位
29.8%
中団
12.9%
後方
7.8%
4角の位置取り別の複勝率(京都芝1200・2018-2026)。
位置取り出走数京都芝1200全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行56632.7%38.8%
好位58829.8%26.0%
中団63612.9%13.9%
後方5997.8%5.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1200m以下戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.2
1F
10.9
2F
11.2
3F
11.3
4F
11.4
5F
11.8
6F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(京都芝1200・163レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:馬場で有利な枠が変わる

外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうがやや上です。
ただし馬場状態によって有利な枠が入れ替わるので、下の表で確認してください。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体21.4%19.7%内が有利
良馬場21.7%18.8%内が有利
道悪19.8%23.6%外が有利

開催が進んでも傾向は大きく変わらない

序盤から終盤まで内枠有利が続きます。
時期による狙いの変更は不要で、素直に内枠を評価できます。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内枠が有利
中盤(3〜6日目)外枠が有利
終盤(7日目以降)内枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は28,062円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

人気:1番人気の信頼度は平均どおり

1番人気の複勝率は、全国の芝1200m以下戦とほぼ同水準です。1番人気の信頼度で悩む必要はないコースです。人気より、そのレースの中身で判断したいところです。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気16257.4%59.9%
2〜3番人気32642.3%44.0%
4〜6番人気48828.3%26.9%
7〜9番人気48114.3%14.2%
10番人気以下9325.5%5.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

距離ローテ:距離を詰めてきた馬が走る

短縮ローテの好走が目立ちます。前走で置かれた馬でも、距離が縮まる一戦なら見直したいコースです。

前走からの距離変更出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
200m超の短縮17816.3%15.1%
200m以内の短縮47018.3%20.9%
同じ距離1,49622.1%21.6%
200m以内の延長724.2%13.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。
前走は同じ期間のJRAでの前の出走。地方・海外からの出走は集計に入りません。

出走間隔:間隔による差は小さい

出走間隔で取捨を決められるコースではありません。ただし、中1〜2週の連闘に近いローテは複勝率が低く、前走で残った疲れが影響しやすい舞台と言えます。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週57818.7%23.0%
3〜5週61621.9%21.9%
6〜12週69822.1%18.8%
13週以上32416.0%15.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。ただし抜けた存在はおらず、血統は最後のひと押しくらいの扱いが合っています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ディープインパクト 6-3-7-44 複勝率 26.7%
  • ロードカナロア 17-16-8-113 複勝率 26.6%
  • モーリス 5-5-3-37 複勝率 26.0%
  • ビッグアーサー 6-4-6-48 複勝率 25.0%
  • キンシャサノキセキ 7-5-6-56 複勝率 24.3%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばターントゥ 5×5なら、父方をさかのぼって5代前と、母方をさかのぼって5代前に、同じターントゥがいます。

京都芝1200mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ターントゥ 5×5262-3-3-1830.8%
ニアークティック 5×5502-4-6-3824.0%

いちばん高いのはターントゥのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ニジンスキー 5×5462-1-3-4013.0%
レイズアネイティヴ 5×522614-9-10-19314.6%
リファール 5×4713-3-5-6015.5%

ニジンスキー・レイズアネイティヴのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。ただし上位は横並びで、誰か一人に偏るコースではありません。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 丸山元気 1-1-3-6 複勝率 45.5%/勝率 9.1%
  • C.デム 1-3-0-5 複勝率 44.4%/勝率 11.1%
  • 川田将雅 5-9-2-24 複勝率 40.0%/勝率 12.5%
  • 武豊 12-5-4-37 複勝率 36.2%/勝率 20.7%
  • 北村友一 12-6-4-40 複勝率 35.5%/勝率 19.4%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 丸山元気 1-1-3-6 平均6.8番人気の馬で複勝率 45.5%(人気どおりなら21.7%)
  • 酒井学 4-7-3-45 平均9.6番人気の馬で複勝率 23.7%(人気どおりなら15.6%)
  • 岩田康誠 3-8-3-33 平均7.2番人気の馬で複勝率 29.8%(人気どおりなら22.4%)
  • 荻野極 1-2-1-15 平均9.8番人気の馬で複勝率 21.1%(人気どおりなら14.5%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が25.6%。

軸の根拠にするには一歩足りません。相手選びで迷ったときの後押しとして使いたいコースです。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 枠は内が有利です。内枠の馬を一段高く見たいところです。
  • 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA京都芝1200m・正常完走レースの実測値です(出走延べ2,389頭/163レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。