母父ゼンノロブロイの傾向|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

母父ゼンノロブロイの傾向|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ゼンノロブロイの産駒の出走は2025年には延べ20走まで減り、いま馬柱で見かけるのは母の父の欄が中心になりました。芝の長いところで数字が跳ねる、はっきりした形を持つ血です。母の父にゼンノロブロイを持つ馬がどの条件で走るのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2016〜2026年
母の父としての出走
延べ5,484走(624頭)
産駒としての出走
延べ3,493走

母の父としてのゼンノロブロイの現在地

母の父としての出走が産駒としての出走を追い越したのは2020年です。母の父としてのピークは2022年の延べ800走で、2025年は603走でした。産駒としての出走もまだ完全には途切れていませんが、年に20走前後まで細っています。この記事が扱うのは、母の父の欄にゼンノロブロイが入っている馬です。

母の父として産駒として
2016年1061,075
2017年217810
2018年345590
2019年364416
2020年555268
2021年700146
2022年80079
2023年79654
2024年65429
2025年60320
2026年3446

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる傾向

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m94618.3%-1.0
芝 1401〜1800m1,01022.4%-0.6
芝 1801〜2200m55120.3%-1.7
芝 2201m〜19929.6%+5.9
ダート 〜1400m1,37517.7%-0.6
ダート 1401〜1800m1,26720.2%-0.7
ダート 1801〜2200m12019.2%-0.1
ダート 2201m〜166.2%-9.3

得意は芝の2201m以上で29.6%。人気との比較でも上積みがはっきり残り、この血でいちばん確かな特徴です。おもしろいのは芝の1801〜2200mが20.3%と伸びないことで、少し長いだけでは足りず、本当に長いところまで延びて初めて数字が跳ねます。芝の1400m以下は18.3%にとどまりました。ダートは1401〜1800mの20.2%が最も高いものの、全体として芝ほどの高さはありません。

コースでみる傾向

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
京都・芝2000m2842.9%+18.1
阪神・芝2400m2245.5%+17.1
東京・芝1400m11723.9%+5.1
東京・ダート1400m18422.8%+2.5
小倉・ダート1700m11021.8%+2.0
中山・芝1600m10713.1%-6.2
福島・芝1200m9515.8%-4.7
中山・ダート1800m26317.9%-4.1
新潟・ダート1200m10514.3%-3.5
新潟・ダート1800m13119.8%-2.3

人気との比較でいちばん確かなのは東京の芝1400mの23.9%です。距離では長いところが得意な血なので、これは意外な顔でした。複勝率そのものが高いのは阪神の芝2400mの45.5%と京都の芝2000mの42.9%で、こちらは距離でみた傾向とそのままつながります。ただし、どちらも延べ30走に満たない集計です。苦手なのは中山の芝1600mの13.1%で、福島の芝1200m中山のダート1800mも苦手側に並びました。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる傾向

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良2,11321.3%-0.2
芝 稍重40422.3%-0.3
芝 道悪18915.9%-4.2
ダート 良1,74419.0%-0.5
ダート 稍重57118.0%-1.5
ダート 道悪46319.4%+0.1

芝は良21.3%・稍重22.3%、ダートも良19.0%・稍重18.0%・道悪19.4%とほぼ横並びです。芝の道悪だけは15.9%と落ちますが、時期による振れが大きく、確かな特徴とまでは言えません。良〜稍重では評価を大きく動かす必要はありません。

脚質でみる傾向

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ20740.1%+0.4
芝 先行74231.7%-1.2
芝 差し88919.9%-0.6
芝 追込8368.4%0.0
ダート 逃げ20442.6%+1.4
ダート 先行79636.1%-1.1
ダート 差し83513.4%-1.8
ダート 追込9434.0%-0.6

前で運べたときの数字が高い血で、芝は逃げが40.1%、ダートも逃げが42.6%です。芝は先行31.7%、差し19.9%と続き、位置取りがそのまま数字に効いています。ただ人気との比較では、どの位置取りも大きくは振れませんでした。脚質そのもので評価を上下させる必要はありません。

クラスでみる傾向

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬35421.2%-0.7
芝 未勝利98717.5%-1.5
芝 1勝クラス56423.8%+1.5
芝 2勝クラス33225.6%-1.1
芝 3勝クラス17520.0%-3.6
芝 オープン特別・リステッド11828.8%+3.5
芝 重賞17619.3%+1.8
ダート 新馬18214.8%-4.0
ダート 未勝利1,31420.4%+0.8
ダート 1勝クラス84719.8%-0.9
ダート 2勝クラス27313.6%-2.2
ダート 3勝クラス8213.4%-5.5
ダート オープン特別・リステッド6417.2%-3.5
ダート 重賞1612.5%-4.6

芝は1勝クラスが23.8%、2勝クラスが25.6%と高く、条件戦の中位でよく走ります。そこから芝の3勝クラスになると20.0%まで落ち、人気も裏切りました。その先のオープン特別・リステッドは28.8%と戻ります。ダートは全体に苦しく、とくにダートの新馬の14.8%と2勝クラスの13.6%が目立ちます。砂は人気を下回る区分が多く、数字が残ったのは芝のほうです。

母父ゼンノロブロイと相性の良い父・悪い父

ここからは父ごとの辞書です。全体成績や人気との比較、条件別の成績から傾向が見えた父だけを取り上げました。

同じ父の産駒を、母の父がこの馬かどうかで分けて比べています。父を固定しているため、種牡馬そのものの違いは入りません。ただし母そのものや牝系まで同じではないため、配合だけの効果を示すものではありません。

母父ゼンノロブロイと相性が良い父

マクフィ

(父:マクフィ × 母父:ゼンノロブロイ)

父がマクフィの馬で比較すると、母父がゼンノロブロイの馬は複勝率23.7%。母父がゼンノロブロイでない馬の19.8%を上回っています。
芝の1400m以下と芝の1801〜2200mで人気以上に走っています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2634.6%+17.4
芝 1401〜1800m2114.3%+1.0
芝 1801〜2200m1330.8%+7.0
ダート 〜1400m156.7%-7.0
ダート 1401〜1800m5625.0%+3.6
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5223.1%+5.8
ダート 良4124.4%+3.7
ダート 稍重1513.3%-3.5
ダート 道悪1520.0%+0.4
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
東京・芝1400m1533.3%+20.5
小倉・ダート1700m1435.7%+9.6
東京・ダート1600m1421.4%-0.9

マジェスティックウォリアー

(父:マジェスティックウォリアー × 母父:ゼンノロブロイ)

父がマジェスティックウォリアーの馬で比較すると、母父がゼンノロブロイの馬は複勝率27.4%。母父がゼンノロブロイでない馬の20.8%を大きく上回っています。
ダートの1801〜2200mと芝の良馬場で人気以上に走っています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m3540.0%+13.5
ダート 1401〜1800m4816.7%-5.3
ダート 1801〜2200m1442.9%+16.5
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良3243.8%+16.4
ダート 良4719.1%-2.5
ダート 稍重1520.0%-7.7
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・芝1600m1346.2%+24.3
中山・ダート1800m1118.2%-3.3

エピファネイア

(父:エピファネイア × 母父:ゼンノロブロイ)

父がエピファネイアの馬で比較すると、母父がゼンノロブロイの馬は複勝率33.5%。母父がゼンノロブロイでない馬の25.6%を大きく上回っています。
芝の良馬場、特に芝の1401〜1800mでは好成績です。また、阪神・芝1600mは複勝率50.0%と好成績を残しています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m5217.3%-4.2
芝 1401〜1800m15940.3%+5.6
芝 1801〜2200m6041.7%+3.2
芝 2201m〜1136.4%+3.8
ダート 1401〜1800m170.0%-14.5
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良22437.9%+5.0
芝 稍重4930.6%-2.8
ダート 良180.0%-19.8
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・芝1600m1650.0%+23.0
中山・芝2000m1241.7%+13.9
京都・芝1600m1250.0%+9.3
東京・芝1400m1233.3%+8.3
中山・芝1800m1127.3%-8.3
東京・芝1600m1631.2%-6.3
中京・芝1400m1520.0%-4.4
東京・芝1800m1741.2%-1.1

母父ゼンノロブロイと相性が悪い父

リオンディーズ

(父:リオンディーズ × 母父:ゼンノロブロイ)

父がリオンディーズの馬で比較すると、母父がゼンノロブロイの馬は複勝率8.8%。母父がゼンノロブロイでない馬の23.9%を大きく下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的に母父がゼンノロブロイでない馬の方が成績が良いです。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を13.7%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m517.8%-6.6
芝 1401〜1800m195.3%-13.7
芝 1801〜2200m1711.8%-12.8
ダート 〜1400m339.1%-0.2
ダート 1401〜1800m3411.8%-4.3
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良676.0%-10.6
芝 稍重119.1%-10.5
ダート 良4610.9%-2.9
ダート 稍重175.9%-6.0

エイシンフラッシュ

(父:エイシンフラッシュ × 母父:ゼンノロブロイ)

父がエイシンフラッシュの馬で比較すると、母父がゼンノロブロイの馬は複勝率13.0%。母父がゼンノロブロイでない馬の15.7%を下回っています。
ダートの良馬場では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がゼンノロブロイでない馬の方が成績が良いです。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を8.6%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m316.5%-8.6
芝 1801〜2200m5012.0%-9.1
ダート 〜1400m3327.3%+1.0
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良616.6%-13.2
芝 稍重2015.0%+1.0
芝 道悪119.1%-7.3
ダート 良2133.3%+3.4
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1200m1216.7%-8.1

プリサイスエンド

(父:プリサイスエンド × 母父:ゼンノロブロイ)

父がプリサイスエンドの馬で比較すると、母父がゼンノロブロイの馬は複勝率10.3%。母父がゼンノロブロイでない馬の17.8%を大きく下回っています。
中山・ダート1200mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がゼンノロブロイでない馬の方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を7.4%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m6414.1%-1.1
ダート 1401〜1800m214.8%-7.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良5311.3%-2.9
ダート 稍重2114.3%+1.3
ダート 道悪147.1%-9.1
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1200m2015.0%+1.5

ブリックスアンドモルタル

(父:ブリックスアンドモルタル × 母父:ゼンノロブロイ)

父がブリックスアンドモルタルの馬で比較すると、母父がゼンノロブロイの馬は複勝率22.1%。母父がゼンノロブロイでない馬の24.3%を下回っています。
芝の1801〜2200mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がゼンノロブロイでない馬の方が成績が良いです。また、芝の1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を16.1%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m156.7%-16.1
芝 1401〜1800m2321.7%-1.3
芝 1801〜2200m1533.3%+8.1
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5625.0%-0.3

クロフネ

(父:クロフネ × 母父:ゼンノロブロイ)

父がクロフネの馬で比較すると、母父がゼンノロブロイの馬は複勝率13.9%。母父がゼンノロブロイでない馬の22.8%を大きく下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的に母父がゼンノロブロイでない馬の方が成績が良いです。また、ダートの1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を5.5%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2520.0%+1.5
ダート 〜1400m205.0%-5.5
ダート 1401〜1800m2420.8%-2.7
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良2714.8%-1.9
ダート 良2814.3%-4.5

ロードカナロア

(父:ロードカナロア × 母父:ゼンノロブロイ)

父がロードカナロアの馬で比較すると、母父がゼンノロブロイの馬は複勝率25.8%。母父がゼンノロブロイでない馬の27.4%とほぼ同じです。
芝の1400m以下や、芝の稍重の馬場では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がゼンノロブロイでない馬の方が成績が良いです。また、芝の1801〜2200mは同じ人気帯の平均複勝率を6.4%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m6532.3%+3.7
芝 1401〜1800m7327.4%-5.5
芝 1801〜2200m3218.8%-6.4
芝 2201m〜1533.3%+12.6
ダート 〜1400m3023.3%-3.9
ダート 1401〜1800m2817.9%-1.7
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良15129.1%-0.7
芝 稍重2330.4%+1.8
芝 道悪119.1%-13.9
ダート 良3517.1%-3.3
ダート 稍重1723.5%-7.5
ダート 道悪1118.2%-0.4

まとめ

  • 産駒はごくわずかになり、いま見るのは母の父の欄です。母の父としての出走が産駒を追い越したのは2020年でした。
  • 得意は芝の2201m以上で29.6%。少し長いだけでは足りず、本当に長い距離で数字が跳ねます。
  • コースは東京の芝1400mが人気との比較でいちばん確かでした。中山の芝1600mでは13.1%と苦戦しています。
  • ダートは上のクラスで苦戦。2勝クラス以降は人気を下回る条件が目立ちます。
  • 脚質では大きな偏りがありません。馬場も良・稍重では大きく変わりませんが、芝の道悪だけは数字を落としています。
  • 相性の良さが目立った父は以下の3頭。
    • マクフィ:芝の1400m以下と芝の1801〜2200mで人気以上に走っています。
    • マジェスティックウォリアー:ダートの1801〜2200mと芝の良馬場で人気以上に走っています。
    • エピファネイア:芝の良馬場、特に芝の1401〜1800mでは好成績です。
  • 逆に、相性が悪かった父は以下の3頭。
    • リオンディーズ:特定の条件に偏らず、全体的に母父がゼンノロブロイでない馬の方が成績が良いです。
    • エイシンフラッシュ:特定の条件に偏らず、全体的に母父がゼンノロブロイでない馬の方が成績が良いです。
    • プリサイスエンド:特定の条件に偏らず、全体的に母父がゼンノロブロイでない馬の方が成績が良いです。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、母の父がゼンノロブロイの馬の出走延べ5,484走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。