キンシャサノキセキ産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

キンシャサノキセキ産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

キンシャサノキセキ産駒は、中央で走る頭数を急速に減らしています。ただ残した数字ははっきりしていて、ダートではクラスが上がるほど強く、芝では逆に落ちていきます。その分かれ方を、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2016〜2026年
産駒の出走
延べ7,916走(673頭)

キンシャサノキセキ産駒の現在地

出走は集計の前半でほぼ横ばいだったものが、ここ数年で一気に細りました。これから増える血ではないので、以下の数字は走り切った世代の答え合わせとして読めます。短距離馬のイメージが強い血ですが、実測ではもう少し込み入った顔をしています。

産駒の出走
2016年909
2017年902
2018年958
2019年995
2020年947
2021年901
2022年809
2023年691
2024年458
2025年250
2026年96

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2,18620.4%-1.4
芝 1401〜1800m76118.7%+0.1
芝 1801〜2200m19315.0%+0.8
芝 2201m〜3815.8%+2.1
ダート 〜1400m3,16824.7%+1.2
ダート 1401〜1800m1,39722.4%+1.1
ダート 1801〜2200m15629.5%+3.3
ダート 2201m〜1717.6%-8.8

数字が高いのはダートです。1400m以下の複勝率が24.7%でいちばん高く、1401〜1800mでも22.4%を保ちます。芝は1400m以下で20.4%。芝の1801m以上になると15%前後まで下がり、距離が延びるほど苦しくなります。ただし人気との比較で大きく振れる距離帯はなく、産駒はおおむね人気どおりに走ってきました。距離だけで狙いは絞れません。手がかりはコースとクラスにあります。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
札幌・ダート1000m6431.2%+5.8
中京・芝1200m11024.5%+4.8
阪神・ダート1800m17626.1%+4.7
福島・ダート1700m14529.0%+3.5
東京・ダート1600m19425.3%+3.4
小倉・ダート1700m16111.2%-5.8
新潟・芝1000m12213.1%-5.3
札幌・芝1200m11920.2%-4.6
福島・芝1200m21019.0%-3.3
東京・ダート1300m9520.0%-3.3

目立つのは札幌のダート1000mで、複勝率31.2%。同じ人気帯の馬を大きく上回りました。福島のダート1700mも29.0%と続きます。反対に苦しいのが小倉のダート1700mで、複勝率11.2%。同じ距離でも福島とは大きく開きました。芝では新潟の芝1000mが13.1%で、直線だけの一戦は不向きでした。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良2,45919.9%-0.7
芝 稍重47420.3%-1.3
芝 道悪24515.1%-5.8
ダート 良2,92724.2%+1.4
ダート 稍重98024.4%+1.1
ダート 道悪83123.5%+0.3

はっきりしているのは芝の道悪で、複勝率15.1%。良馬場の芝から大きく落ち、同じ人気帯の馬にも届きません。雨で渋った芝に出てきた産駒は、素直に評価を下げます。一方でダートは状態を選びません。良馬場で24.2%、重・不良まで渋っても23.5%を残しました。砂なら天気を気にする必要はありません。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ15733.1%-3.9
芝 先行85433.0%+1.1
芝 差し1,11819.0%-1.1
芝 追込9276.6%-1.5
ダート 逃げ29448.3%+0.9
ダート 先行1,63039.9%+0.6
ダート 差し1,66617.5%+0.5
ダート 追込1,1485.2%-0.3

浮かび上がるのは芝で逃げた産駒です。複勝率は33.1%と高いのですが、同じように逃げた馬には届いていません。短距離種牡馬の産駒だからハナへ、という組み立ては芝では裏目に出ています。芝で位置を取るなら先行までで、こちらは同じ人気帯の馬をわずかに上回りました。ダートは逃げから追込までどの位置取りでも人気どおりで、脚質で上下しません。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬34429.4%+2.5
芝 未勝利93319.9%-1.9
芝 1勝クラス1,01915.7%-3.1
芝 2勝クラス42422.6%+1.6
芝 3勝クラス18713.4%-3.6
芝 オープン特別・リステッド12924.0%+0.7
芝 重賞14216.9%-2.4
ダート 新馬13431.3%+4.7
ダート 未勝利1,45825.0%+0.6
ダート 1勝クラス1,80022.2%+0.7
ダート 2勝クラス77723.3%+0.1
ダート 3勝クラス33226.5%+3.9
ダート オープン特別・リステッド20130.8%+6.5
ダート 重賞3613.9%-4.0

ダートは上のクラスほど強くなります。ダートのオープン特別・リステッドは複勝率30.8%で、同じ人気帯の馬を大きく上回りました。3勝クラスでも26.5%と上積みが残りました。ダートのデビュー戦も31.3%と高い水準です。逆には1勝クラスで15.7%、3勝クラスでは13.4%まで落ち、重賞でも人気に届きませんでした。ダートとは反対に、芝は上のクラスほど数字が下がります。

キンシャサノキセキと相性の良い母父・悪い母父

同じ母の父を持つ馬を、父がキンシャサノキセキかどうかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。良い側と悪い側では複勝率が10%以上ひらく組み合わせもあり、母の父しだいで印象がかなり変わる血です。

キンシャサノキセキと相性が良い母父

タイキシャトル

(父:キンシャサノキセキ × 母父:タイキシャトル)

母父がタイキシャトルの馬で比較すると、父がキンシャサノキセキの馬は複勝率33.3%。父がキンシャサノキセキでない馬の17.2%を大きく上回っています。
芝は距離を問わず好成績です。また、中山・芝1600mは複勝率44.0%とよく走っています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m5937.3%+6.7
芝 1401〜1800m7135.2%+10.7
芝 1801〜2200m1513.3%+4.7
ダート 〜1400m7536.0%+9.0
ダート 1401〜1800m1216.7%-11.0
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良10537.1%+11.3
芝 稍重2425.0%-2.9
芝 道悪1822.2%+1.2
ダート 良5438.9%+13.8
ダート 稍重1931.6%+3.1
ダート 道悪1414.3%-20.0
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
東京・芝1600m1650.0%+20.1
中山・芝1600m2544.0%+17.3
阪神・ダート1200m1250.0%+16.3
東京・ダート1400m1625.0%+5.2
中山・ダート1200m1225.0%+0.2

ワイルドラッシュ

(父:キンシャサノキセキ × 母父:ワイルドラッシュ)

母父がワイルドラッシュの馬で比較すると、父がキンシャサノキセキの馬は複勝率25.8%。父がキンシャサノキセキでない馬の21.2%を上回っています。
ダートの1401〜1800m、特にダートの良馬場では好成績です。また、福島・ダート1700mは複勝率54.5%で相性が良いです。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2630.8%+11.9
ダート 〜1400m2420.8%-1.0
ダート 1401〜1800m6429.7%+7.3
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良2425.0%+8.5
ダート 良5726.3%+7.9
ダート 稍重1827.8%+1.8
ダート 道悪1921.1%-4.4
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
福島・ダート1700m1154.5%+23.0
小倉・ダート1700m1118.2%-4.7

クロフネ

(父:キンシャサノキセキ × 母父:クロフネ)

母父がクロフネの馬で比較すると、父がキンシャサノキセキの馬は複勝率27.8%。父がキンシャサノキセキでない馬の22.8%を大きく上回っています。
ダートは距離を問わず好成績です。また、東京・ダート1400mは複勝率40.9%と好成績を残しています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m5213.5%-5.1
芝 1401〜1800m1428.6%+1.2
ダート 〜1400m16132.9%+5.4
ダート 1401〜1800m7128.2%+3.5
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5115.7%-5.0
ダート 良12829.7%+4.5
ダート 稍重6023.3%-2.7
ダート 道悪4645.7%+14.2
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
東京・ダート1400m2240.9%+22.2
中山・ダート1200m4037.5%+13.6
小倉・ダート1000m1442.9%+11.8
新潟・ダート1200m1833.3%+7.4
中京・ダート1400m1233.3%-3.3
中山・ダート1800m2025.0%-1.0

キンシャサノキセキと相性が悪い母父

タニノギムレット

(父:キンシャサノキセキ × 母父:タニノギムレット)

母父がタニノギムレットの馬で比較すると、父がキンシャサノキセキの馬は複勝率7.5%。父がキンシャサノキセキでない馬の19.2%を大きく下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、ダートの1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を7.1%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m166.2%-10.9
ダート 〜1400m417.3%-7.1
ダート 1401〜1800m128.3%-5.9
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良248.3%-7.7
ダート 良287.1%-4.6
ダート 稍重137.7%-9.8
ダート 道悪128.3%-8.9

Pivotal

(父:キンシャサノキセキ × 母父:Pivotal)

母父がPivotalの馬で比較すると、父がキンシャサノキセキの馬は複勝率15.0%。父がキンシャサノキセキでない馬の26.7%を大きく下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、芝の1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を6.9%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m3910.3%-6.9
ダート 〜1400m3125.8%+0.5
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良293.4%-12.6
ダート 良229.1%-12.0
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
小倉・芝1200m137.7%-11.3

キングヘイロー

(父:キンシャサノキセキ × 母父:キングヘイロー)

母父がキングヘイローの馬で比較すると、父がキンシャサノキセキの馬は複勝率14.6%。父がキンシャサノキセキでない馬の23.9%を大きく下回っています。
ダートの道悪や、ダートの稍重の馬場では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を9.8%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2714.8%-6.7
芝 1401〜1800m130.0%-9.8
ダート 〜1400m5117.6%-1.3
ダート 1401〜1800m2114.3%+0.8
ダート 1801〜2200m2416.7%+0.3
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良3212.5%-5.9
ダート 良6214.5%-3.7
ダート 稍重1526.7%+2.3
ダート 道悪2416.7%+4.0
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
新潟・ダート1200m1225.0%+1.9
中山・ダート1200m1323.1%-5.0

ボストンハーバー

(父:キンシャサノキセキ × 母父:ボストンハーバー)

母父がボストンハーバーの馬で比較すると、父がキンシャサノキセキの馬は複勝率22.4%。父がキンシャサノキセキでない馬の25.5%を下回っています。
ダートの1400m以下や、ダートの良馬場では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、芝の1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を6.2%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1435.7%-6.2
ダート 〜1400m3619.4%+1.7
ダート 1401〜1800m1421.4%+8.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良1533.3%-8.8
ダート 良3228.1%+12.0
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1200m119.1%-2.3

まとめ

  • ダートは上のクラスほど強い血です。オープン特別・リステッドの複勝率30.8%は、同じ人気帯の馬を大きく上回りました。
  • 芝は上のクラスで落ちます。1勝クラスで15.7%、3勝クラスでは13.4%まで下がりました。
  • 芝の道悪ははっきりした苦手。複勝率15.1%で、渋った芝に出てきた産駒は評価を下げます。
  • コースでは札幌のダート1000mが31.2%。反対に小倉のダート1700mは11.2%まで落ちました。
  • 芝でハナを主張する形は割引が要ります。複勝率33.1%と数字は高くても、同じように逃げた馬には届いていません。
  • 相性の良さが目立った母の父は以下の3頭。
    • タイキシャトル:芝は距離を問わず好成績です。
    • ワイルドラッシュ:ダートの1401〜1800m、特にダートの良馬場では好成績です。
    • クロフネ:ダートは距離を問わず好成績です。
  • 逆に、相性が悪かった母の父は以下の3頭。
    • タニノギムレット:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
    • Pivotal:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
    • キングヘイロー:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、キンシャサノキセキ産駒の出走延べ7,916走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。