リアルスティール産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

リアルスティール産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

リアルスティールの産駒は2022年に走り始め、5年目に入りました。毎年きちんと頭数が増え、得意な条件と足りない条件の輪郭も見えてきています。距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2022〜2026年
産駒の出走
延べ2,751走(332頭)
初出走の年
2022年

リアルスティール産駒の現在地

初めて産駒が走ったのは2022年です。以来ほぼ一本調子で増え続け、2025年には902走を数え、2026年も8月までに498走に達しました。これから頭数が増えていく血なので、ここに挙げる傾向も変わる可能性があります。

産駒の出走
2022年156
2023年528
2024年667
2025年902
2026年498

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m30723.5%+1.1
芝 1401〜1800m63029.7%+2.8
芝 1801〜2200m45530.3%+2.0
芝 2201m〜9223.9%-1.2
ダート 〜1400m49727.2%+3.4
ダート 1401〜1800m64624.6%-0.6
ダート 1801〜2200m11428.1%+2.0

得意は芝の1401〜1800mです。複勝率29.7%で、人気と比べても上積みが残りました。芝は1801〜2200mも30.3%を保っており、マイルから中距離までのゾーンが本領といえます。反対に芝の2201m以上は23.9%まで落ち、長距離戦では割引が要ります。ダートは1400m以下が27.2%と数字を残す一方、いちばん多く使われている1401〜1800mは24.6%どまりでした。砂ではもっとも層の厚い距離帯で足踏みしている形です。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中京・ダート1900m1947.4%+18.1
東京・芝1600m6743.3%+14.9
東京・ダート1400m8925.8%+3.2
阪神・ダート1800m7927.8%+2.8
京都・ダート1400m6126.2%+0.9
新潟・芝2000m2512.0%-20.8
京都・ダート1200m224.5%-13.1
京都・芝2200m1625.0%-9.6
中京・芝1200m110.0%-8.9
京都・ダート1800m10623.6%-3.3

際立つのは東京の芝1600mで、複勝率43.3%。人気を考えても大きな上積みが残っており、府中のマイルは積極的に狙いたい条件です。中京のダート1900mも47.4%と高く出ました。逆に落ち込むのが新潟の芝2000mで、12.0%。京都のダート1200mも4.5%と苦しい数字です。出走がいちばん多い京都のダート1800mでさえ23.6%どまりで、使われている数と成績は結びついていません。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良1,21228.5%+2.3
芝 稍重18124.9%-0.4
芝 道悪9130.8%+4.4
ダート 良86126.1%+1.7
ダート 稍重21424.8%-0.9
ダート 道悪19225.0%+0.2

芝の良馬場で28.5%。人気以上に走れており、ここがこの血のいちばん厚い持ち場です。芝は道悪でも30.8%を残していて、水が入っても崩れません。ダートは良で26.1%、道悪で25.0%とほぼ横並びでした。馬場状態で評価は動きません。見るべきは距離とコースです。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ7653.9%+9.1
芝 先行43341.1%+4.2
芝 差し49930.7%+4.3
芝 追込4649.7%-1.3
ダート 逃げ7650.0%+2.2
ダート 先行41845.2%+2.5
ダート 差し40718.4%+0.5
ダート 追込3666.6%-0.1

抜けているのは芝の逃げです。複勝率53.9%で、人気を大きく上回りました。芝は差しに回っても30.7%あり、位置取りの幅は広いほうです。ダートの先行も45.2%と高く、人気以上に走れています。逆に追込は芝で9.7%、砂ではさらに低くなりました。後ろからの競馬になった産駒は割り引きます。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬21333.8%+6.5
芝 未勝利54226.0%+1.1
芝 1勝クラス35929.2%+3.6
芝 2勝クラス15031.3%+0.1
芝 3勝クラス7321.9%-4.7
芝 オープン特別・リステッド3938.5%+8.4
芝 重賞10821.3%-1.2
ダート 新馬5721.1%+0.6
ダート 未勝利57024.6%+1.0
ダート 1勝クラス33626.8%+1.9
ダート 2勝クラス19722.3%-2.8
ダート 3勝クラス5939.0%+8.6
ダート オープン特別・リステッド3636.1%+7.6
ダート 重賞1233.3%+5.8

目立つのは芝の新馬戦で、複勝率33.8%。人気を考えても上積みが大きく、デビュー戦から動ける産駒が多いです。勝ち上がったあとの芝1勝クラスも29.2%で、ここも人気以上に走れています。一方で芝の重賞は21.3%。ここは産駒がそろうのを待ちたいところです。対照的にダートは3勝クラスが39.0%まで上がっており、砂では上のクラスに入ってからのほうが走れています。

リアルスティールと相性の良い母父・悪い母父

同じ母の父を持つ馬を、父がリアルスティールかどうかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。産駒がまだ増えている途中なので、取り上げられる母の父は限られます。

リアルスティールと相性が良い母父

ヴィクトワールピサ

(父:リアルスティール × 母父:ヴィクトワールピサ)

母父がヴィクトワールピサの馬で比較すると、父がリアルスティールの馬は複勝率36.8%。父がリアルスティールでない馬の21.5%を大きく上回っています。
芝の良馬場、特に芝の1801〜2200mでは好成績です。また、芝の1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を15.1%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1546.7%+15.1
芝 1401〜1800m2326.1%+6.1
芝 1801〜2200m2642.3%+14.0
芝 2201m〜1338.5%+10.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良6237.1%+10.1
芝 稍重1250.0%+21.4

ハービンジャー

(父:リアルスティール × 母父:ハービンジャー)

母父がハービンジャーの馬で比較すると、父がリアルスティールの馬は複勝率37.0%。父がリアルスティールでない馬の24.0%を大きく上回っています。
ダートの1401〜1800m、特にダートの良馬場では人気以上に走れています。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を23.7%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m2857.1%+23.7
芝 1801〜2200m2128.6%-1.9
ダート 〜1400m1127.3%+17.6
ダート 1401〜1800m5832.8%+6.8
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4346.5%+14.4
ダート 良4734.0%+9.9
ダート 稍重1233.3%+10.9
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1800m1540.0%+10.2

クロフネ

(父:リアルスティール × 母父:クロフネ)

母父がクロフネの馬で比較すると、父がリアルスティールの馬は複勝率28.8%。父がリアルスティールでない馬の22.8%を大きく上回っています。
ダートの良馬場、特にダートの1400m以下では好成績です。また、芝の2201m以上は同じ人気帯の平均複勝率を8.1%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m3132.3%-2.3
芝 1801〜2200m120.0%-12.1
芝 2201m〜1118.2%+8.1
ダート 〜1400m4845.8%+11.9
ダート 1401〜1800m4124.4%-2.5
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5322.6%-0.1
ダート 良6533.8%+4.0
ダート 稍重1233.3%+5.5
ダート 道悪1540.0%+5.5
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
東京・ダート1400m1729.4%-2.5
中山・ダート1800m1421.4%-10.8

リアルスティールと相性が悪い母父

ルーラーシップ

(父:リアルスティール × 母父:ルーラーシップ)

母父がルーラーシップの馬で比較すると、父がリアルスティールの馬は複勝率14.0%。父がリアルスティールでない馬の25.3%を大きく下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を9.8%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m137.7%-9.1
芝 1401〜1800m2123.8%-4.2
芝 1801〜2200m1315.4%-8.5
ダート 〜1400m1118.2%-0.6
ダート 1401〜1800m185.6%-9.8
ダート 1801〜2200m1816.7%-1.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4316.3%-7.2
ダート 良3716.2%-0.3

ロードカナロア

(父:リアルスティール × 母父:ロードカナロア)

母父がロードカナロアの馬で比較すると、父がリアルスティールの馬は複勝率13.6%。父がリアルスティールでない馬の22.4%を大きく下回っています。
ダートの稍重の馬場では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を5.8%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m130.0%-7.4
ダート 〜1400m4214.3%-2.5
ダート 1401〜1800m3122.6%-5.8
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良166.2%-5.5
ダート 良5014.0%-5.7
ダート 稍重1233.3%+4.9
ダート 道悪1513.3%-10.1

シンボリクリスエス

(父:リアルスティール × 母父:シンボリクリスエス)

母父がシンボリクリスエスの馬で比較すると、父がリアルスティールの馬は複勝率19.5%。父がリアルスティールでない馬の22.5%を下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、芝の1801〜2200mは同じ人気帯の平均複勝率を13.5%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m1127.3%-0.2
芝 1801〜2200m2213.6%-13.5
芝 2201m〜1225.0%-0.6
ダート 1401〜1800m3522.9%-1.9
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良3716.2%-7.4
ダート 良2722.2%-3.9

まとめ

  • 産駒は2022年に走り始めたばかりで、頭数はいまも増えている途中です。
  • 距離の芯は芝の1401〜1800m。複勝率29.7%で、人気を考えても上積みが残ります。芝の2201m以上は23.9%と対照的でした。
  • コースでは東京の芝1600mが43.3%と際立ちます。新潟の芝2000mは12.0%で、当たり外れの幅がまだ大きい段階です。
  • 前に付けられたときがいちばん強い血です。芝の逃げは53.9%、ダートの先行も45.2%を残しました。
  • クラスは芝の新馬戦が33.8%と目立ちます。ダートは3勝クラスが39.0%で、砂は上のクラスに入ってから伸びました。
  • 相性の良さが目立った母の父は以下の3頭。
    • ヴィクトワールピサ:芝の良馬場、特に芝の1801〜2200mでは好成績です。
    • ハービンジャー:ダートの1401〜1800m、特にダートの良馬場では人気以上に走れています。
    • クロフネ:ダートの良馬場、特にダートの1400m以下では好成績です。
  • 逆に、相性が悪かった母の父は以下の3頭。
    • ルーラーシップ:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
    • ロードカナロア:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
    • シンボリクリスエス:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2022〜2026年、リアルスティール産駒の出走延べ2,751走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。