ジャスタウェイ産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ジャスタウェイの産駒は、芝の長いところで持ち味が出る血です。どの条件で人気以上に走り、どの条件で足りなかったのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめました。
※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV
- 対象
- JRA10場・平地(芝・ダート)
- 集計期間
- 2018〜2026年
- 産駒の出走
- 延べ5,266走(551頭)
- 初出走の年
- 2018年
ジャスタウェイ産駒の現在地
初めて産駒が走ったのは2018年で、翌年から一気に数が増えました。2023年までは年700走を超える規模を保ち、近年はゆるやかに減っています。出走の内訳は芝がやや多い程度で、ダートに回った産駒も同じくらいいます。
| 年 | 産駒の出走 |
|---|---|
| 2018年 | 193 |
| 2019年 | 771 |
| 2020年 | 730 |
| 2021年 | 718 |
| 2022年 | 764 |
| 2023年 | 823 |
| 2024年 | 608 |
| 2025年 | 435 |
| 2026年 | 224 |
延べ出走数。2026年は8月までの集計です。
以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。
距離でみる産駒
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 634 | 20.8% | -0.5 |
| 芝 1401〜1800m | 1,203 | 20.9% | -1.4 |
| 芝 1801〜2200m | 766 | 24.3% | -0.2 |
| 芝 2201m〜 | 222 | 29.7% | +4.1 |
| ダート 〜1400m | 698 | 19.8% | +1.2 |
| ダート 1401〜1800m | 1,462 | 21.3% | -0.7 |
| ダート 1801〜2200m | 234 | 23.5% | +1.1 |
| ダート 2201m〜 | 47 | 27.7% | +6.7 |
得意は芝の2201m以上で、複勝率29.7%。人気を考えても上積みが残り、距離が延びたときにひと押し利く血です。面白いのは、それより短い芝が距離を替えてもほとんど動かないことです。1400m以下も1401〜1800mも20%台の前半で並び、マイル前後に特別な適性があるわけではありません。ダートも2割そこそこで、短めの芝とほぼ同じ水準。砂に替わったから割り引く血ではありません。ダートの2201m以上だけ数字が跳ねていますが、走ったのは47回。ここはまだ判断材料が足りません。
コースでみる産駒
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 札幌・芝2600m | 15 | 46.7% | +15.9 |
| 阪神・芝2200m | 18 | 38.9% | +12.8 |
| 阪神・ダート2000m | 51 | 33.3% | +10.6 |
| 東京・芝1800m | 120 | 29.2% | +4.1 |
| 中山・ダート1800m | 282 | 22.3% | +1.8 |
| 東京・芝1600m | 103 | 13.6% | -8.8 |
| 福島・ダート1700m | 86 | 15.1% | -6.0 |
| 中山・芝2000m | 88 | 17.0% | -5.0 |
| 小倉・芝2000m | 78 | 16.7% | -4.7 |
| 京都・芝1600m | 75 | 14.7% | -4.1 |
数字が高いのは長めの芝で、札幌の芝2600mや阪神の芝2200mが上位に並びます。ただしどちらも走ったのは20回前後で、そのまま鵜呑みにはできません。出走の多いところで数字を保っているのは東京の芝1800mの29.2%です。苦手は東京の芝1600mで13.6%。同じ東京でも1800mとは開きが大きく、マイルに短縮した途端に取りこぼす形です。福島のダート1700mも15.1%で人気ほど走れていません。中山と小倉の芝2000mも下位で、芝は中距離までだと物足りません。
※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。
馬場状態でみる産駒
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 2,150 | 22.9% | 0.0 |
| 芝 稍重 | 455 | 21.8% | -1.3 |
| 芝 道悪 | 220 | 20.0% | -2.3 |
| ダート 良 | 1,534 | 21.7% | +0.5 |
| ダート 稍重 | 503 | 19.7% | -1.2 |
| ダート 道悪 | 404 | 21.0% | +0.9 |
苦手は芝の道悪です。複勝率は20.0%まで下がり、人気ほども走れていません。稍重の時点ですでに数字は落ち始めており、水が入るほど分が悪くなります。一方ダートは良でも稍重でも渋っても2割前後で横並び。こちらは馬場状態に振り回されません。
▶ 芝の道悪に強い血統は別記事で実測しています:芝の道悪(重・不良)に強い血統|父系・種牡馬・母父・クロスを実測
脚質でみる産駒
| 脚質 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 逃げ | 166 | 35.5% | -2.7 |
| 芝 先行 | 730 | 35.2% | +1.2 |
| 芝 差し | 985 | 23.8% | +0.1 |
| 芝 追込 | 917 | 8.5% | -0.1 |
| ダート 逃げ | 103 | 40.8% | +0.5 |
| ダート 先行 | 664 | 43.8% | +2.6 |
| ダート 差し | 830 | 16.5% | +0.2 |
| ダート 追込 | 844 | 5.6% | +0.4 |
目を引くのは芝で逃げた産駒で、複勝率35.5%と数字は高いのに、同じように逃げた馬には届いていません。先行に控えても35.2%とほとんど変わらないので、ハナを主張したこと自体は買い材料になりません。残る位置取りでは、ダートで先行できたときにやや上積みが出た程度です。
クラスでみる産駒
| クラス | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 新馬 | 394 | 22.8% | -1.7 |
| 芝 未勝利 | 1,007 | 20.3% | -0.7 |
| 芝 1勝クラス | 587 | 26.1% | +0.6 |
| 芝 2勝クラス | 327 | 23.9% | -1.9 |
| 芝 3勝クラス | 190 | 21.6% | +0.4 |
| 芝 オープン特別・リステッド | 112 | 25.9% | +5.1 |
| 芝 重賞 | 208 | 19.2% | -0.3 |
| ダート 新馬 | 87 | 18.4% | -2.5 |
| ダート 未勝利 | 1,132 | 21.9% | +0.4 |
| ダート 1勝クラス | 734 | 21.1% | -0.1 |
| ダート 2勝クラス | 327 | 19.0% | +0.6 |
| ダート 3勝クラス | 102 | 23.5% | +1.5 |
| ダート オープン特別・リステッド | 46 | 19.6% | -0.1 |
| ダート 重賞 | 13 | 23.1% | -2.9 |
この軸でははっきりした偏りが出ませんでした。芝もダートも、どのクラスでもおおむね人気どおりです。数字だけを見れば芝の1勝クラスが26.1%でいちばん高く、オープン特別・リステッドも25.9%を保つので、クラスが上がって崩れるタイプではありません。そのオープン特別・リステッドは人気比でもやや高いものの、出走は110回あまり。クラスを理由に評価を上げ下げする材料は見当たりません。
ジャスタウェイと相性の良い母父
同じ母の父を持つ馬を、父がジャスタウェイかどうかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。
Monsun
(父:ジャスタウェイ × 母父:Monsun)
母父がMonsunの馬で比較すると、父がジャスタウェイの馬は複勝率37.7%。父がジャスタウェイでない馬の22.9%を大きく上回っています。
芝の良馬場、特に芝の1801〜2200mでは好成績です。また、芝の2201m以上は同じ人気帯の平均複勝率を21.7%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 1401〜1800m | 14 | 28.6% | -3.0 |
| 芝 1801〜2200m | 31 | 38.7% | +7.6 |
| 芝 2201m〜 | 11 | 63.6% | +21.7 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 47 | 42.6% | +10.0 |
サクラバクシンオー
(父:ジャスタウェイ × 母父:サクラバクシンオー)
母父がサクラバクシンオーの馬で比較すると、父がジャスタウェイの馬は複勝率29.0%。父がジャスタウェイでない馬の19.6%を大きく上回っています。
芝の良馬場、特に芝の1400m以下では人気以上に走れています。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を20.2%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 45 | 15.6% | +3.0 |
| 芝 1401〜1800m | 17 | 29.4% | -4.8 |
| ダート 1401〜1800m | 18 | 61.1% | +20.2 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 50 | 22.0% | +2.7 |
| ダート 良 | 16 | 56.2% | +21.7 |
アドマイヤムーン
(父:ジャスタウェイ × 母父:アドマイヤムーン)
母父がアドマイヤムーンの馬で比較すると、父がジャスタウェイの馬は複勝率23.4%。父がジャスタウェイでない馬の17.9%を大きく上回っています。
芝の良馬場、特に芝の1401〜1800mでは好成績です。また、ダートの1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を7.8%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 23 | 30.4% | -1.4 |
| 芝 1401〜1800m | 21 | 19.0% | +4.6 |
| 芝 1801〜2200m | 31 | 25.8% | +0.7 |
| ダート 〜1400m | 17 | 17.6% | +7.8 |
| ダート 1401〜1800m | 12 | 16.7% | +4.7 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 63 | 25.4% | +2.0 |
| ダート 良 | 15 | 13.3% | +1.2 |
まとめ
- 得意は芝の2201m以上。複勝率29.7%で、人気を考えて上積みが残った唯一の距離帯です。
- 芝の2200mまでは距離を替えても数字が動きません。短縮や延長そのものを狙いにするのは難しい血です。
- コースでは東京の芝1600mが13.6%と苦戦。同じ東京でも1800mとは大きく開きます。
- 芝の道悪は複勝率20.0%まで下がります。反対にダートは馬場状態でほとんど動きません。
- 芝で逃げたときは数字こそ高いものの、同じように逃げた馬には届いていません。
- 相性の良さが目立った母の父は以下の3頭。
- Monsun:芝の良馬場、特に芝の1801〜2200mでは好成績です。
- サクラバクシンオー:芝の良馬場、特に芝の1400m以下では人気以上に走れています。
- アドマイヤムーン:芝の良馬場、特に芝の1401〜1800mでは好成績です。
本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2018〜2026年、ジャスタウェイ産駒の出走延べ5,266走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。







