クロフネ産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

クロフネの産駒は、中央での出走をほぼ終えました。自身が砂で圧倒的な強さを見せた馬だけにダートの印象が強い血ですが、実測すると芝での出方に独特の癖があります。産駒がどの条件で人気以上に走ってきたのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸からまとめました。
※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV
- 対象
- JRA10場・平地(芝・ダート)
- 集計期間
- 2016〜2026年
- 産駒の出走
- 延べ5,546走(570頭)
- 目次
- クロフネ産駒の現在地
- 距離でみる産駒
- コースでみる産駒
- 馬場状態でみる産駒
- 脚質でみる産駒
- クラスでみる産駒
- クロフネと相性の良い母父・悪い母父
- クロフネと相性が良い母父
- キングカメハメハ
- クロフネと相性が悪い母父
- ゼンノロブロイ
- まとめ
クロフネ産駒の現在地
産駒の出走は2016年の1,132走から年々細り、2024年は39走、2025年は16走まで減りました。中央で走る現役産駒はもうごくわずかです。ここに並ぶ数字は、ほぼ出そろった世代の総決算にあたります。
| 年 | 産駒の出走 |
|---|---|
| 2016年 | 1,132 |
| 2017年 | 1,099 |
| 2018年 | 921 |
| 2019年 | 875 |
| 2020年 | 696 |
| 2021年 | 423 |
| 2022年 | 247 |
| 2023年 | 96 |
| 2024年 | 39 |
| 2025年 | 16 |
| 2026年 | 2 |
延べ出走数。2026年は8月までの集計です。
以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。
距離でみる産駒
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 586 | 18.8% | -1.2 |
| 芝 1401〜1800m | 620 | 22.1% | -0.5 |
| 芝 1801〜2200m | 258 | 19.0% | +0.2 |
| 芝 2201m〜 | 94 | 10.6% | -6.6 |
| ダート 〜1400m | 1,582 | 22.3% | +1.0 |
| ダート 1401〜1800m | 2,135 | 25.0% | +0.1 |
| ダート 1801〜2200m | 230 | 25.2% | +2.5 |
| ダート 2201m〜 | 41 | 14.6% | -4.1 |
産駒の主戦場はダートでした。1401〜1800mが複勝率25.0%、1801〜2200mも25.2%で、砂の中距離がいちばん安定しています。いちばん多く使われた1400m以下でも22.3%を残しました。芝でひとつだけ大きく落ちるのが2201m以上の10.6%。長い芝に出てきた産駒は割り引いて見ます。
コースでみる産駒
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 小倉・芝2600m | 12 | 33.3% | +17.4 |
| 中京・芝2000m | 26 | 34.6% | +10.9 |
| 中山・芝2000m | 23 | 26.1% | +9.3 |
| 東京・ダート1400m | 244 | 28.3% | +5.6 |
| 中山・ダート1800m | 410 | 27.8% | +2.3 |
| 阪神・芝2400m | 12 | 0.0% | -20.4 |
| 中京・芝2200m | 13 | 0.0% | -14.8 |
| 札幌・芝1200m | 21 | 9.5% | -11.8 |
| 東京・芝2400m | 19 | 5.3% | -11.6 |
| 東京・ダート1600m | 266 | 18.4% | -1.1 |
出走が集まる砂では、東京のダート1400mが複勝率28.3%で人気を大きく上回りました。244走ぶんの裏づけがあり、この記事でいちばん確かな得意条件です。中山のダート1800mも27.8%と続きます。一方、同じ東京でもダート1600mは18.4%どまりでした。
※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。
馬場状態でみる産駒
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 1,212 | 19.6% | -1.1 |
| 芝 稍重 | 217 | 17.1% | -3.6 |
| 芝 道悪 | 129 | 24.8% | +3.1 |
| ダート 良 | 2,444 | 23.6% | +0.4 |
| ダート 稍重 | 825 | 23.6% | +1.1 |
| ダート 道悪 | 719 | 24.8% | +0.8 |
ダートは乾いていても緩んでいても23〜24%台で、雨で評価は動きません。振れるのは芝のほうです。稍重では17.1%まで落ち、人気ほども走れていません。重・不良まで進むと24.8%に戻るので、芝で嫌うのは少し湿った程度のときです。
▶ 芝の道悪に強い血統は別記事で実測しています:芝の道悪(重・不良)に強い血統|父系・種牡馬・母父・クロスを実測
▶ ダートの道悪に強い血統は別記事で実測しています:ダートの道悪(重・不良)に強い血統|父系・種牡馬・母父・クロスを実測
脚質でみる産駒
| 脚質 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 逃げ | 126 | 31.7% | -5.3 |
| 芝 先行 | 501 | 31.7% | -1.9 |
| 芝 差し | 483 | 16.1% | -1.6 |
| 芝 追込 | 419 | 5.3% | -1.4 |
| ダート 逃げ | 267 | 40.8% | -3.4 |
| ダート 先行 | 1,330 | 42.0% | +1.1 |
| ダート 差し | 1,317 | 16.2% | -0.5 |
| ダート 追込 | 1,074 | 6.3% | +0.5 |
ダートは先行した馬の42.0%が最上位です。ただしハナに立った産駒は40.8%と高いのに、人気ほどは走れていません。番手から運んだときがいちばん確かです。芝も前に付けた脚質ほど人気との差が開いています。
クラスでみる産駒
| クラス | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 新馬 | 180 | 23.3% | -0.3 |
| 芝 未勝利 | 426 | 16.7% | -1.8 |
| 芝 1勝クラス | 481 | 19.3% | -0.8 |
| 芝 2勝クラス | 180 | 15.0% | -5.4 |
| 芝 3勝クラス | 68 | 16.2% | -3.8 |
| 芝 オープン特別・リステッド | 62 | 21.0% | -1.1 |
| 芝 重賞 | 161 | 30.4% | +5.4 |
| ダート 新馬 | 188 | 31.9% | +7.8 |
| ダート 未勝利 | 1,303 | 23.5% | -0.7 |
| ダート 1勝クラス | 1,368 | 24.6% | +0.7 |
| ダート 2勝クラス | 648 | 22.8% | +0.7 |
| ダート 3勝クラス | 287 | 21.6% | +1.3 |
| ダート オープン特別・リステッド | 158 | 20.3% | +0.8 |
| ダート 重賞 | 36 | 13.9% | -6.8 |
クラス別ははっきり割れます。芝の重賞は複勝率30.4%で、人気も大きく上回りました。ところが芝の条件戦は逆で、2勝クラスは15.0%どまりです。芝に使うなら、相手が強くなる舞台のほうが信頼できます。ダートは新馬戦の31.9%が最上位で、未勝利から3勝クラスまでは20%台に収まりました。ただし砂の重賞だけは13.9%と沈んでいます。
クロフネと相性の良い母父・悪い母父
最後に母の父との組み合わせです。同じ母の父を持つ馬を、父がクロフネかそうでないかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。差がはっきり出たのは、良いほうと悪いほうで1頭ずつでした。
クロフネと相性が良い母父
キングカメハメハ
(父:クロフネ × 母父:キングカメハメハ)
母父がキングカメハメハの馬で比較すると、父がクロフネの馬は複勝率31.9%。父がクロフネでない馬の24.4%を大きく上回っています。
ダートの1401〜1800m、特にダートの良馬場では人気以上に走れています。また、札幌・ダート1700mは複勝率53.8%とよく走っています。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 31 | 41.9% | +4.6 |
| 芝 1401〜1800m | 37 | 43.2% | +9.3 |
| ダート 〜1400m | 17 | 17.6% | -2.1 |
| ダート 1401〜1800m | 148 | 31.8% | +6.4 |
| ダート 1801〜2200m | 13 | 15.4% | -0.9 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 62 | 43.5% | +5.3 |
| ダート 良 | 114 | 28.1% | +4.5 |
| ダート 稍重 | 29 | 34.5% | +9.6 |
| ダート 道悪 | 40 | 27.5% | +4.2 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 札幌・ダート1700m | 13 | 53.8% | +26.4 |
| 中山・ダート1800m | 21 | 47.6% | +15.8 |
| 新潟・ダート1800m | 16 | 43.8% | +14.7 |
| 東京・ダート1600m | 12 | 16.7% | +5.0 |
| 中京・ダート1800m | 12 | 16.7% | -16.9 |
| 阪神・ダート1800m | 27 | 14.8% | -5.0 |
| 京都・ダート1800m | 20 | 20.0% | -4.1 |
クロフネと相性が悪い母父
ゼンノロブロイ
(父:クロフネ × 母父:ゼンノロブロイ)
母父がゼンノロブロイの馬で比較すると、父がクロフネの馬は複勝率13.9%。父がクロフネでない馬の20.0%を大きく下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、ダートの1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を5.5%下回っており、過信は禁物です。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 25 | 20.0% | +1.5 |
| ダート 〜1400m | 20 | 5.0% | -5.5 |
| ダート 1401〜1800m | 24 | 20.8% | -2.7 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 27 | 14.8% | -1.9 |
| ダート 良 | 28 | 14.3% | -4.5 |
まとめ
- 産駒の出走は2025年で16走。中央で走る現役産駒はもうごくわずかです。
- 主戦場はダートの中距離。1401〜1800mで複勝率25.0%を残しました。
- コースでいちばん確かなのは東京のダート1400m。244走を重ねて複勝率28.3%、人気も大きく上回っています。
- 芝は重賞だけが跳ねます。複勝率30.4%に対し、2勝クラスは15.0%どまりでした。
- 馬場の弱点は芝の稍重で17.1%。ダートは乾いても緩んでも数字が動きません。
- ダートでハナに立った産駒は、数字が高くても人気ほどは走れていません。
- 相性の良さが目立った母の父は以下の1頭。
- キングカメハメハ:ダートの1401〜1800m、特にダートの良馬場では人気以上に走れています。
- 逆に、相性が悪かった母の父は以下の1頭。
- ゼンノロブロイ:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、クロフネ産駒の出走延べ5,546走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。







