シンボリクリスエス産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

シンボリクリスエス産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

シンボリクリスエスの産駒は、2025年の2走を最後に中央から姿を消しました。入れ替わるように増えているのが、父の父にシンボリクリスエスを持つ馬です。産駒が積み上げた数字はこれで確定したので、どの条件で人気以上に走ったのかを距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸からまとめ、父の父としての傾向まで追いました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2016〜2026年
産駒の出走
延べ3,674走(443頭)
父の父としての出走
延べ11,434走(1,458頭)

産駒から父の父へ、主役が入れ替わる時期

産駒の出走は2016年の延べ1,060走から細り、2024年は19走、2025年は2走。2026年はまだ1走もありません。産駒として並ぶ数字は、これで出そろいました。

入れ替わりで伸びたのが父の父の欄です。父の父としての出走は2019年に産駒を追い越し、2025年には延べ1,988走で最多を更新しました。産駒が終わった一方で、こちらはまだ増えている途中です。馬柱でこの名前を探すなら、父の欄ではなく一代うしろを見ることになります。

産駒父の父
2016年1,0602
2017年825110
2018年698236
2019年488569
2020年2811,130
2021年1561,398
2022年821,611
2023年631,530
2024年191,604
2025年21,988
2026年01,256

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m26213.0%-4.3
芝 1401〜1800m54318.0%+0.6
芝 1801〜2200m45419.4%-1.0
芝 2201m〜14918.8%-0.6
ダート 〜1400m61413.8%-2.0
ダート 1401〜1800m1,43122.4%+0.8
ダート 1801〜2200m17821.9%-1.4
ダート 2201m〜4320.9%-2.6

出走がいちばん集まったのはダートの1401〜1800mで、複勝率22.4%。1,431走を重ねて、同じ人気帯の馬をわずかに上回りました。同じ砂でも1400m以下は13.8%まで落ちます。距離が足りないと苦しい血です。芝は1401m以上の3つの区分が18〜19%台に並び、距離では絞り込めません。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
京都・芝2400m1233.3%+12.4
阪神・芝1400m2227.3%+11.7
中山・芝1800m4434.1%+10.8
札幌・芝2000m2035.0%+9.0
中山・ダート1800m29220.9%+1.2
新潟・芝2400m119.1%-13.6
小倉・芝1800m336.1%-13.0
小倉・芝1200m454.4%-12.7
阪神・芝1200m1811.1%-11.6
福島・芝1200m214.8%-11.0

上位に並ぶのは芝の中距離です。中山の芝1800mは複勝率34.1%で、44走ぶんの裏づけがあります。出走が最も多い中山のダート1800mは20.9%。292走を重ねて、こちらもわずかに人気を上回りました。逆に沈むのは小倉の芝1200mの4.4%で、福島の芝1200mも4.8%です。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良1,10318.0%-0.9
芝 稍重19815.2%-2.2
芝 道悪10717.8%+0.5
ダート 良1,34919.8%-0.5
ダート 稍重50019.4%-0.3
ダート 道悪41721.3%+1.3

馬場状態ではほとんど動きません。芝もダートも15〜21%台の幅に収まり、人気との差もどの区分でも小さいままです。雨で評価を上げ下げする血ではありませんでした。強いて挙げればダートの道悪の21.3%が最も高い数字です。最も低いのは芝の稍重の15.2%でした。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ11435.1%+0.4
芝 先行42126.6%-2.4
芝 差し41717.5%-0.8
芝 追込4474.9%-1.2
ダート 逃げ9733.0%-7.1
ダート 先行67041.6%+3.0
ダート 差し86213.9%-1.2
ダート 追込6373.5%-1.2

いちばん確かなのはダートの先行です。複勝率41.6%で、670走を重ねて同じ人気帯の馬も上回りました。ところが同じ砂でハナに立った産駒は33.0%にとどまり、人気には届いていません。番手から運べたときがこの血の形です。芝は逃げた産駒の35.1%が最上位で、後ろからになると4.9%まで落ちました。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬15512.3%-2.4
芝 未勝利49813.1%-3.2
芝 1勝クラス34222.8%+1.3
芝 2勝クラス21120.9%+1.1
芝 3勝クラス10125.7%+0.7
芝 オープン特別・リステッド3920.5%+4.4
芝 重賞6212.9%-2.6
ダート 新馬9522.1%+4.4
ダート 未勝利93220.1%-0.4
ダート 1勝クラス68523.1%+1.0
ダート 2勝クラス34614.5%-1.8
ダート 3勝クラス14310.5%-6.7
ダート オープン特別・リステッド3732.4%+5.1
ダート 重賞2835.7%+11.9

はっきりした谷がダートの3勝クラスにあります。複勝率10.5%で、同じ人気帯の馬にも大きく届きませんでした。ひとつ下の2勝クラスも14.5%で、砂の条件戦は上に行くほど苦しくなります。ところが同じ砂のオープン特別・リステッドは32.4%、重賞は35.7%まで跳ね上がりました。芝は条件戦に上がると20%台に乗りますが、重賞では12.9%まで落ちます。

父の父としてのシンボリクリスエス

産駒が種牡馬に回り、父の父にシンボリクリスエスが入る馬の出走は延べ11,434走まで増えました。数を押し上げているのはエピファネイア産駒で、延べ7,529走を占めます。父としての形が一代下がってどう残ったのかを見ます。

出走
エピファネイア7,529
ストロングリターン2,380
ルヴァンスレーヴ1,248
サンカルロ77
サンライズソア17

父の父がシンボリクリスエスの馬を、父ごとに数えた上位5頭です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1,59418.5%-2.6
芝 1401〜1800m3,10726.9%0.0
芝 1801〜2200m1,83029.6%+1.6
芝 2201m〜39129.2%+0.5
ダート 〜1400m1,87917.7%-1.2
ダート 1401〜1800m2,32023.1%0.0
ダート 1801〜2200m26822.4%-1.5
ダート 2201m〜4535.6%+5.9
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5,38826.7%+0.7
芝 稍重1,02924.1%-1.0
芝 道悪50520.0%-4.9
ダート 良2,90520.9%-0.3
ダート 稍重86920.9%-1.1
ダート 道悪73821.1%-0.8
クラス(芝ダ別)
クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 重賞1338.5%+10.1
芝 新馬91535.1%+6.9
ダート 3勝クラス15422.1%+2.4
芝 未勝利2,59125.3%+0.7
ダート オープン特別・リステッド3912.8%-6.3
芝 3勝クラス30617.6%-4.8
ダート 2勝クラス43017.4%-3.6
ダート 未勝利2,29520.0%-1.4
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
京都・芝1600m21531.2%+3.2
中山・芝2000m23830.3%+3.1
阪神・芝1800m17131.0%+1.9
新潟・ダート1200m18922.2%+1.0
福島・芝1200m12911.6%-9.1
中山・芝1600m28819.4%-4.8
小倉・芝1200m23914.6%-4.4
東京・芝1800m29227.1%-4.1

一代下がって、主戦場は芝の中距離に移りました。芝の1801〜2200mが複勝率29.6%で、芝ではいちばん高い数字です。産駒のときは18〜19%台だった区分にあたります。とくに目立つのが芝の新馬戦の35.1%。同じ人気帯の馬を大きく上回りました。産駒の芝の新馬は12.3%で、こちらは人気を下回っています。苦手のほうも引き継がれています。福島の芝1200mは11.6%で、産駒の4.8%と同じ側に並びました。芝の道悪も20.0%まで落ち、渋った芝は父の父でも歓迎しません。ここからは母の父ごとに、噛み合った組み合わせと外れた組み合わせを見ていきます。

同じ母の父を持つ馬を、父の父がシンボリクリスエスかどうかで分けて比べています。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。

父父シンボリクリスエスと相性が良い母父

ゼンノロブロイ

(父の父:シンボリクリスエスあり × 母父:ゼンノロブロイ)

母父がゼンノロブロイの馬で比較すると、父の父がシンボリクリスエスの馬は複勝率32.6%。父の父がシンボリクリスエスでない馬の19.1%を大きく上回っています。
芝は距離を問わず好成績です。また、阪神・芝1600mは複勝率50.0%と好成績を残しています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m6722.4%-0.8
芝 1401〜1800m16239.5%+5.0
芝 1801〜2200m6141.0%+2.9
芝 2201m〜1136.4%+3.8
ダート 〜1400m175.9%-7.4
ダート 1401〜1800m210.0%-15.3
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良23937.2%+4.4
芝 稍重5032.0%-1.4
芝 道悪1225.0%+6.2
ダート 良250.0%-17.3
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・芝1600m1650.0%+23.0
中山・芝2000m1241.7%+13.9
東京・芝1400m1435.7%+12.0
中京・芝1600m2634.6%+6.3
中山・芝1800m1127.3%-8.3
東京・芝1600m1729.4%-6.8
中京・芝1400m1520.0%-4.4
東京・芝1800m1741.2%-1.1

ロードカナロア

(父の父:シンボリクリスエスあり × 母父:ロードカナロア)

母父がロードカナロアの馬で比較すると、父の父がシンボリクリスエスの馬は複勝率38.5%。父の父がシンボリクリスエスでない馬の21.1%を大きく上回っています。
特に芝の1401〜1800mでは人気以上の好走が目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m3250.0%+8.7
ダート 〜1400m1216.7%-4.6
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4746.8%+5.6
ダート 良1216.7%-2.8

父父シンボリクリスエスと相性が悪い母父

エンパイアメーカー

(父の父:シンボリクリスエスあり × 母父:エンパイアメーカー)

母父がエンパイアメーカーの馬で比較すると、父の父がシンボリクリスエスの馬は複勝率23.2%。父の父がシンボリクリスエスでない馬の23.7%とほぼ同じです。
芝の1801〜2200mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にシンボリクリスエスを持たない馬の方が成績が良いです。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を8.4%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m2236.4%-8.4
芝 1801〜2200m1643.8%+2.5
ダート 〜1400m3917.9%-0.7
ダート 1401〜1800m3915.4%-1.6
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良3234.4%+0.7
ダート 良5418.5%+0.5
ダート 稍重1618.8%+1.1

スペシャルウィーク

(父の父:シンボリクリスエスあり × 母父:スペシャルウィーク)

母父がスペシャルウィークの馬で比較すると、父の父がシンボリクリスエスの馬は複勝率17.6%。父の父がシンボリクリスエスでない馬の21.9%を下回っています。
ダートの良馬場や、中山・ダート1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にシンボリクリスエスを持たない馬の方が成績が良いです。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を6.6%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1118.2%+4.4
芝 1401〜1800m166.2%-6.6
ダート 〜1400m110.0%-6.3
ダート 1401〜1800m6229.0%+1.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良2810.7%-0.3
ダート 良6026.7%+1.5
ダート 稍重175.9%-12.0
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1800m1643.8%+17.5

ジャングルポケット

(父の父:シンボリクリスエスあり × 母父:ジャングルポケット)

母父がジャングルポケットの馬で比較すると、父の父がシンボリクリスエスの馬は複勝率15.0%。父の父がシンボリクリスエスでない馬の19.8%を下回っています。
芝の稍重の馬場や、新潟・芝1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にシンボリクリスエスを持たない馬の方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を11.0%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2412.5%-2.1
芝 1401〜1800m9118.7%+0.4
芝 1801〜2200m6217.7%-4.8
芝 2201m〜1315.4%+4.1
ダート 〜1400m248.3%-5.6
ダート 1401〜1800m368.3%-11.0
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良14316.8%-1.6
芝 稍重3420.6%+2.6
芝 道悪1315.4%-6.1
ダート 良365.6%-11.0
ダート 稍重140.0%-16.0
ダート 道悪1323.1%+3.8
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
新潟・芝1800m1546.7%+18.6
福島・芝1800m1233.3%+14.0
東京・芝2000m1225.0%-1.5

ハーツクライ

(父の父:シンボリクリスエスあり × 母父:ハーツクライ)

母父がハーツクライの馬で比較すると、父の父がシンボリクリスエスの馬は複勝率19.5%。父の父がシンボリクリスエスでない馬の21.0%とほぼ同じです。
芝の1401〜1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にシンボリクリスエスを持たない馬の方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を10.4%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m6119.7%-2.8
芝 1401〜1800m9026.7%+2.5
芝 1801〜2200m7027.1%0.0
芝 2201m〜1435.7%-6.8
ダート 〜1400m392.6%-9.9
ダート 1401〜1800m474.3%-10.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良18327.3%+1.4
芝 稍重3520.0%-5.0
芝 道悪1717.6%-5.7
ダート 良595.1%-8.7
ダート 稍重180.0%-16.6
ダート 道悪110.0%-8.7
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
小倉・芝1200m1414.3%-6.6

まとめ

  • 産駒の出走は2025年の延べ2走で途切れました。これから馬柱に並ぶのは父の父の欄です。
  • 出走が集まったダートの1401〜1800mは複勝率22.4%。同じ砂でも1400m以下は13.8%どまりでした。
  • ダートの先行の41.6%がいちばん確か。ハナに立つと33.0%まで下がり、人気に届きません。
  • 谷はダートの3勝クラスの10.5%。同じ砂でも重賞では35.7%まで跳ね上がります。
  • コースは中山の芝1800mが34.1%。小倉の芝1200mの4.4%とは正反対でした。
  • 父の父に回ると芝の新馬戦で35.1%。産駒の12.3%とは逆の並びになりました。
  • 父の父として、相性の良さが目立った母の父は以下の2頭。
    • ゼンノロブロイ:芝は距離を問わず好成績です。
    • ロードカナロア:特に芝の1401〜1800mでは人気以上の好走が目立ちます。
  • 逆に、父の父としての相性が悪かった母の父は以下の3頭。
    • エンパイアメーカー:特定の条件に偏らず、全体的にシンボリクリスエスを持たない馬の方が成績が良いです。
    • スペシャルウィーク:特定の条件に偏らず、全体的にシンボリクリスエスを持たない馬の方が成績が良いです。
    • ジャングルポケット:特定の条件に偏らず、全体的にシンボリクリスエスを持たない馬の方が成績が良いです。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、シンボリクリスエス産駒の出走延べ3,674走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。