スクリーンヒーロー産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

スクリーンヒーローの産駒は、中央で走る頭数を年々減らしています。入れ替わるように増えているのが、父の父にスクリーンヒーローを持つ馬です。産駒は芝が渋るほど数字が上がり、オープン特別・リステッドでは同じ人気帯の馬を大きく上回りました。その一方で、逃げに回ったときや東京のダートでは足りません。どこで人気以上に走り、どこで足りないのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめ、父の父としての傾向まで追いました。
※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV
- 対象
- JRA10場・平地(芝・ダート)
- 集計期間
- 2016〜2026年
- 産駒の出走
- 延べ4,896走(476頭)
- 父の父としての出走
- 延べ6,329走(744頭)
産駒から父の父へ、主役が入れ替わる時期
産駒の出走が最も多かったのは2020年の724走で、そこから緩やかに減り続けています。2025年は267走まで下がりました。それでも積み上がった出走は十分にあり、得意な条件と苦手な条件ははっきり分かれています。
入れ替わるように伸びているのが、父の父としての出走です。立ち上がったのは2020年で、翌年にはもう産駒の出走を追い越しました。2023年の1,222走を山に、そこからは高い水準で横ばいです。馬柱でこの名前を探す場所は、父の欄から一代うしろへ移ったということです。
| 年 | 産駒 | 父の父 |
|---|---|---|
| 2016年 | 249 | 0 |
| 2017年 | 324 | 0 |
| 2018年 | 423 | 0 |
| 2019年 | 642 | 0 |
| 2020年 | 724 | 259 |
| 2021年 | 717 | 816 |
| 2022年 | 637 | 1,066 |
| 2023年 | 464 | 1,222 |
| 2024年 | 345 | 1,171 |
| 2025年 | 267 | 1,152 |
| 2026年 | 104 | 643 |
延べ出走数。2026年は8月までの集計です。
以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。
距離でみる産駒
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 910 | 22.9% | +1.4 |
| 芝 1401〜1800m | 1,217 | 25.7% | +2.7 |
| 芝 1801〜2200m | 789 | 23.8% | +0.6 |
| 芝 2201m〜 | 151 | 27.8% | +1.9 |
| ダート 〜1400m | 829 | 22.9% | 0.0 |
| ダート 1401〜1800m | 889 | 23.4% | +0.3 |
| ダート 1801〜2200m | 89 | 24.7% | +1.1 |
| ダート 2201m〜 | 22 | 36.4% | +4.6 |
得意は芝の1401〜1800mです。複勝率25.7%で、同じ人気帯の馬より上を行きました。芝はほかの距離帯も22%を下回らず、どこかで極端に落ちることがありません。ダートも1800mまでは23%前後を保っていますが、人気との比較ではほぼ横ばいでした。距離で狙いは絞れません。手がかりは馬場とクラスにあります。
コースでみる産駒
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 福島・芝1800m | 72 | 34.7% | +7.8 |
| 東京・芝1600m | 182 | 28.0% | +5.9 |
| 新潟・ダート1800m | 94 | 30.9% | +5.2 |
| 中山・芝1600m | 176 | 23.3% | +2.2 |
| 小倉・芝1200m | 123 | 26.0% | +1.9 |
| 東京・ダート1300m | 17 | 5.9% | -12.9 |
| 東京・芝1800m | 112 | 10.7% | -5.6 |
| 東京・ダート1400m | 86 | 15.1% | -4.5 |
| 阪神・芝1600m | 78 | 17.9% | -3.5 |
| 東京・ダート1600m | 130 | 16.9% | -0.7 |
面白いのは東京です。東京の芝1600mは複勝率28.0%で同じ人気帯の馬より上を行き、東京の芝1800mは10.7%まで落ちました。同じ場の200mの違いで、評価が正反対になります。ほかでは福島の芝1800mが34.7%、新潟のダート1800mが30.9%と高い水準でした。東京のダートは距離を問わず下側に並びます。この場で信頼できるのは芝のマイルだけです。
※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。
馬場状態でみる産駒
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 2,355 | 24.0% | +1.4 |
| 芝 稍重 | 460 | 25.0% | +2.4 |
| 芝 道悪 | 252 | 28.2% | +4.2 |
| ダート 良 | 1,128 | 22.9% | -0.1 |
| ダート 稍重 | 373 | 24.4% | +1.0 |
| ダート 道悪 | 328 | 24.1% | +0.6 |
この血のいちばんの特徴は、芝が渋ったときに出ます。良馬場でも複勝率24.0%を残しますが、芝の稍重では25.0%。芝の道悪になると28.2%まで上がりました。同じ人気帯の馬との差もそこがいちばん大きく、雨が降るほど買い時が来る血です。ダートは状態を問わず22〜24%台で並び、人気との比較でも動きません。
▶ 芝の道悪に強い血統は別記事で実測しています:芝の道悪(重・不良)に強い血統|父系・種牡馬・母父・クロスを実測
脚質でみる産駒
| 脚質 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 逃げ | 291 | 35.4% | -3.1 |
| 芝 先行 | 1,215 | 34.2% | +1.0 |
| 芝 差し | 853 | 21.0% | +0.1 |
| 芝 追込 | 658 | 6.4% | -1.0 |
| ダート 逃げ | 190 | 39.5% | -2.9 |
| ダート 先行 | 615 | 39.7% | +0.3 |
| ダート 差し | 566 | 16.4% | -0.5 |
| ダート 追込 | 458 | 3.5% | -2.6 |
沈むのは逃げです。芝で逃げた産駒の複勝率は35.4%と高い部類ですが、同じように逃げた馬には届いていません。ダートで逃げても結果は同じです。ダートの追込も足りず、砂で後ろからになると苦しくなります。いちばん座りが良いのは芝の先行で、ここは同じ人気帯の馬をわずかに上回りました。
クラスでみる産駒
| クラス | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 新馬 | 311 | 20.3% | -2.6 |
| 芝 未勝利 | 1,027 | 22.8% | +1.1 |
| 芝 1勝クラス | 654 | 26.8% | +2.9 |
| 芝 2勝クラス | 359 | 25.9% | +1.7 |
| 芝 3勝クラス | 233 | 23.6% | +1.2 |
| 芝 オープン特別・リステッド | 173 | 34.7% | +8.7 |
| 芝 重賞 | 310 | 22.9% | +2.5 |
| ダート 新馬 | 69 | 23.2% | -1.0 |
| ダート 未勝利 | 670 | 25.2% | +1.0 |
| ダート 1勝クラス | 652 | 24.4% | +0.6 |
| ダート 2勝クラス | 243 | 17.3% | -1.9 |
| ダート 3勝クラス | 120 | 26.7% | +1.6 |
| ダート オープン特別・リステッド | 72 | 13.9% | -4.4 |
突出しているのが芝のオープン特別・リステッドで、複勝率34.7%。同じ人気帯の馬を大きく上回りました。芝は1勝クラスでも26.8%と上積みが残ります。逆にダートのオープン特別・リステッドは13.9%まで落ち、同じ格でも芝と砂で正反対になりました。芝の新馬戦は20.3%で、下のクラスのなかでは低いほうです。
父の父としてのスクリーンヒーロー
産駒が種牡馬に回り、父の父にスクリーンヒーローが入る馬の出走は延べ6,329走まで増えました。父ごとに数えると下の3頭です。産駒として見せた形が、一代下がってどこまで残っているかを見ます。
| 父 | 出走 |
|---|---|
| モーリス | 5,717 |
| ゴールドアクター | 460 |
| グァンチャーレ | 66 |
父の父がスクリーンヒーローの馬を、父ごとに数えた上位3頭です。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 1,382 | 23.4% | -0.5 |
| 芝 1401〜1800m | 1,994 | 28.4% | +0.6 |
| 芝 1801〜2200m | 880 | 26.5% | -0.1 |
| 芝 2201m〜 | 152 | 20.4% | -2.4 |
| ダート 〜1400m | 972 | 21.1% | -2.3 |
| ダート 1401〜1800m | 827 | 22.5% | -0.8 |
| ダート 1801〜2200m | 103 | 25.2% | -1.1 |
| ダート 2201m〜 | 19 | 21.1% | -3.6 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 3,473 | 26.2% | -0.1 |
| 芝 稍重 | 647 | 25.3% | -0.4 |
| 芝 道悪 | 288 | 27.8% | +1.5 |
| ダート 良 | 1,246 | 20.3% | -2.8 |
| ダート 稍重 | 361 | 27.1% | +2.9 |
| ダート 道悪 | 314 | 22.3% | -2.0 |
| クラス | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| ダート オープン特別・リステッド | 106 | 27.4% | +2.9 |
| 芝 2勝クラス | 442 | 33.3% | +2.5 |
| 芝 未勝利 | 1,461 | 25.7% | +1.4 |
| 芝 新馬 | 552 | 32.2% | +1.3 |
| ダート 重賞 | 25 | 8.0% | -9.5 |
| ダート 新馬 | 80 | 13.8% | -7.1 |
| ダート 2勝クラス | 194 | 18.0% | -5.6 |
| ダート 未勝利 | 841 | 22.0% | -0.7 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 小倉・芝2000m | 90 | 34.4% | +10.8 |
| 京都・芝1800m | 68 | 32.4% | +6.4 |
| 新潟・ダート1800m | 76 | 32.9% | +5.8 |
| 札幌・芝1500m | 67 | 38.8% | +5.7 |
| 札幌・芝2600m | 13 | 0.0% | -14.8 |
| 京都・芝2400m | 13 | 23.1% | -12.5 |
| 阪神・芝1200m | 60 | 16.7% | -10.7 |
| 京都・芝2000m | 55 | 14.5% | -9.1 |
この欄の数字はほとんどがモーリス産駒のもので、モーリス1頭の色でもあります。そのうえで見ると、中心はやはり芝の中距離までです。芝の1401〜1800mが複勝率28.4%でいちばん高く、芝の2201m以上は20.4%まで落ちました。芝は道悪でも27.8%を保ち、雨で崩れる形ではありません。産駒との違いがはっきり出るのは脚質で、産駒では割引が要った逃げが、父の父では芝で47.6%まで跳ね上がりました。人気との比較でも、こちらは上側に出ています。一方ではっきりした苦手はダートの良馬場で、複勝率20.3%。同じ人気帯の馬にも届いておらず、砂が乾いているときは評価を下げます。クラスは芝の新馬戦が32.2%で、同じ人気帯の馬をわずかに上回りました。ダートの新馬は13.8%です。
まとめ
- 芝は渋るほど強い血です。良馬場の24.0%に対し、道悪では28.2%まで上がりました。
- 芝のオープン特別・リステッドが突出しています。複勝率34.7%で、同じ人気帯の馬を大きく上回りました。
- 一方でダートのオープン特別・リステッドは13.9%。同じ格でも芝と砂で正反対になります。
- コースでは東京の芝1600mが28.0%、東京の芝1800mは10.7%。同じ場でも距離で評価が入れ替わります。
- 逃げに回ると割引が要ります。芝でもダートでも、逃げた産駒は同じように逃げた馬に届いていません。
- いま数を伸ばしているのは父の父としての欄で、その中身はほぼモーリス産駒です。芝は馬場を問わず高い水準を保つ一方、ダートの良馬場は20.3%と足りませんでした。
本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、スクリーンヒーロー産駒の出走延べ4,896走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。







