オルフェーヴル産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

オルフェーヴル産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

オルフェーヴルの産駒がJRAで走り始めたのは2017年です。10年目に入り、得意と苦手はかなりはっきりした形で出ています。どの条件で人気以上に走り、どの条件で足りなかったのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2017〜2026年
産駒の出走
延べ7,224走(795頭)
初出走の年
2017年

オルフェーヴル産駒の現在地

初出走は2017年。2020年に出走のピークを迎え、そこからいったん減りましたが、2025年に持ち直しました。結果が十分に積み上がったぶん、条件ごとの数字は動きにくくなっています。

産駒の出走
2017年170
2018年772
2019年1,091
2020年1,188
2021年1,045
2022年813
2023年598
2024年537
2025年636
2026年374

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m82419.5%-1.0
芝 1401〜1800m1,58321.4%-2.3
芝 1801〜2200m1,40125.4%+1.9
芝 2201m〜51528.5%+2.8
ダート 〜1400m88419.2%-1.0
ダート 1401〜1800m1,68724.6%-0.2
ダート 1801〜2200m26926.4%-0.5
ダート 2201m〜6123.0%-2.2

芝は距離が延びるほど数字が上がります。得意は芝の2201m以上で、複勝率28.5%。同じ人気帯の馬もはっきり上回りました。反対に芝の1401〜1800mは21.4%にとどまり、人気ほども走れていません。芝ではいちばん使われている区分なので、期待とのズレが出やすいところです。ダートは距離による向き不向きがはっきりせず、どの区分も人気どおりに収まりました。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
福島・芝2000m8728.7%+6.2
東京・芝2400m8727.6%+3.3
新潟・ダート1800m17127.5%+2.5
阪神・芝1400m8523.5%+1.0
中山・ダート1800m31123.2%+0.6
京都・芝1600m10213.7%-7.9
東京・芝1600m15116.6%-6.6
東京・ダート1600m16114.3%-5.4
阪神・ダート1400m12415.3%-4.7
小倉・芝1800m10122.8%-4.6

はっきり苦手なのはマイル戦です。京都の芝1600mは複勝率13.7%、東京の芝1600mも16.6%で、どちらも人気を大きく下回りました。東京のダート1600mも14.3%と低く、芝でも砂でも1600mは避けたい舞台です。逆に得意は福島の芝2000mで、28.7%。東京の芝2400m新潟のダート1800mでも人気以上に走れています。距離の長いところで数字を残す形が、コース別でも繰り返されています。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良3,31322.5%-0.4
芝 稍重65923.5%+0.1
芝 道悪35128.8%+4.0
ダート 良1,75823.0%-0.5
ダート 稍重61724.0%-0.4
ダート 道悪52622.2%-0.2

得意は芝の道悪です。複勝率28.8%は良馬場の22.5%を大きく上回り、同じ人気帯の馬と比べても上積みが残りました。稍重の段階ではまだ動かないので、重・不良まで進んだときが本番です。ダートは対照的で、良でも稍重でも道悪でも22〜24%から動きません。雨が効くのは芝に限った話ということです。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ28138.8%+2.1
芝 先行1,27634.1%-0.6
芝 差し1,37625.3%+2.2
芝 追込1,3517.6%-1.5
ダート 逃げ19753.8%+7.4
ダート 先行86042.2%+0.7
ダート 差し96216.4%-1.4
ダート 追込8824.9%-1.3

前で運べたときほど複勝率が高いのは、この血に限った話ではありません。見るべきは同じ位置取りをした馬との差です。際立つのはダートの逃げで、複勝率53.8%。同じように逃げた馬を大きく上回りました。砂ではハナを切れたかどうかで評価が変わります。芝はもう少し幅があり、逃げと差しの両方で人気以上でした。ただし最後方まで下げると届かず、追込の複勝率は7.6%どまりです。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬53521.3%-4.2
芝 未勝利1,62421.1%-0.5
芝 1勝クラス95225.4%+1.6
芝 2勝クラス53427.0%+2.1
芝 3勝クラス19427.3%+4.2
芝 オープン特別・リステッド12022.5%-4.9
芝 重賞36422.3%+1.4
ダート 新馬12917.8%-4.4
ダート 未勝利1,19624.2%+0.4
ダート 1勝クラス89821.2%-1.5
ダート 2勝クラス38026.3%+0.6
ダート 3勝クラス16520.0%-2.5
ダート オープン特別・リステッド9928.3%+6.3
ダート 重賞3417.6%-4.6

苦手は新馬戦で、芝は複勝率21.3%。同じ人気帯の馬に届いていません。新馬戦より上のクラスのほうが数字は高く、芝は2勝クラスで27.0%、3勝クラスで27.3%です。ただし芝のオープン特別・リステッドでは22.5%へ落ち、条件戦より数字が下がりました。重賞まで進んだ産駒は、人気どおりに走っています。

オルフェーヴルと相性の良い母父・悪い母父

同じ母の父を持つ馬を、父がオルフェーヴルかどうかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。産駒の出走が積み上がったぶん、比べられる母の父も広がりました。

オルフェーヴルと相性が良い母父

マイネルラヴ

(父:オルフェーヴル × 母父:マイネルラヴ)

母父がマイネルラヴの馬で比較すると、父がオルフェーヴルの馬は複勝率29.5%。父がオルフェーヴルでない馬の19.7%を大きく上回っています。
芝の良馬場、特に芝の1801〜2200mでは好成績です。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を9.1%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m1833.3%+9.1
芝 1801〜2200m3834.2%+13.5
ダート 1401〜1800m1729.4%+8.6
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4932.7%+9.0
芝 稍重1421.4%+6.0
ダート 良1323.1%+3.9

ファルブラヴ

(父:オルフェーヴル × 母父:ファルブラヴ)

母父がファルブラヴの馬で比較すると、父がオルフェーヴルの馬は複勝率28.6%。父がオルフェーヴルでない馬の22.5%を大きく上回っています。
芝の良馬場、特に芝の1401〜1800mでは好成績です。また、中山・ダート1800mは複勝率23.1%で相性が良いです。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m1936.8%+8.2
ダート 1401〜1800m2524.0%-0.8
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良2240.9%+10.8
ダート 良2520.0%-2.0
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1800m1323.1%+9.8

ジャングルポケット

(父:オルフェーヴル × 母父:ジャングルポケット)

母父がジャングルポケットの馬で比較すると、父がオルフェーヴルの馬は複勝率23.6%。父がオルフェーヴルでない馬の19.6%を上回っています。
芝の2201m以上、特に芝の稍重の馬場では好成績です。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を13.7%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m1338.5%+13.7
芝 1801〜2200m2828.6%+0.2
芝 2201m〜3520.0%+4.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5621.4%+1.0
芝 稍重1741.2%+16.2

オルフェーヴルと相性が悪い母父

A.P. Indy

(父:オルフェーヴル × 母父:A.P. Indy)

母父がA.P. Indyの馬で比較すると、父がオルフェーヴルの馬は複勝率17.6%。父がオルフェーヴルでない馬の22.4%を下回っています。
ダートの稍重の馬場や、ダートの道悪では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 1401〜1800m5022.0%+1.0
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良3616.7%-5.9
ダート 稍重1421.4%+4.7
ダート 道悪1323.1%+2.4
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
小倉・ダート1700m1145.5%+14.2
中山・ダート1800m1216.7%+3.1

ディープインパクト

(父:オルフェーヴル × 母父:ディープインパクト)

母父がディープインパクトの馬で比較すると、父がオルフェーヴルの馬は複勝率9.8%。父がオルフェーヴルでない馬の25.1%を大きく下回っています。
芝の2201m以上では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を3.8%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m296.9%-3.8
芝 1801〜2200m3511.4%+1.2
芝 2201m〜1216.7%+2.6
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5911.9%+0.7
芝 稍重137.7%-5.4

キングカメハメハ

(父:オルフェーヴル × 母父:キングカメハメハ)

母父がキングカメハメハの馬で比較すると、父がオルフェーヴルの馬は複勝率21.1%。父がオルフェーヴルでない馬の24.7%を下回っています。
芝の1801〜2200mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、東京・芝1600mは複勝率8.3%と苦戦しています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m9116.5%-3.5
芝 1401〜1800m12317.1%-0.7
芝 1801〜2200m9724.7%+1.8
芝 2201m〜4226.2%-2.6
ダート 〜1400m6621.2%+2.8
ダート 1401〜1800m9419.1%-5.8
ダート 1801〜2200m1850.0%+15.7
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良26920.4%-0.9
芝 稍重5414.8%-4.9
芝 道悪3026.7%+6.1
ダート 良10020.0%-2.1
ダート 稍重4318.6%-4.9
ダート 道悪3537.1%+10.4
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・芝1600m1241.7%+27.9
東京・ダート2100m1450.0%+16.6
阪神・芝2000m1233.3%+6.4
中山・ダート1800m2528.0%+5.3
東京・芝1600m128.3%-13.4
阪神・芝1600m119.1%-9.3
新潟・ダート1800m1315.4%-8.2
小倉・芝2000m119.1%-7.8

まとめ

  • 得意は芝の2201m以上。複勝率28.5%で、距離が延びるほど数字が上がります。
  • 苦手は芝の1401〜1800m。芝でいちばん使われている区分ですが、人気ほども走れていません。
  • コースでも1600mが鬼門。京都の芝1600mは13.7%、東京の芝1600mも16.6%どまりでした。
  • 芝の道悪が得意。複勝率28.8%まで上がる一方、ダートは馬場が変わっても動きません。
  • 位置取りはダートの逃げが53.8%と突出。芝は逃げと差しの両方で人気以上でした。
  • クラスは新馬戦が苦手。新馬戦より芝の2勝・3勝クラスのほうが数字は上です。
  • 相性の良さが目立った母の父は以下の3頭。
    • マイネルラヴ:芝の良馬場、特に芝の1801〜2200mでは好成績です。
    • ファルブラヴ:芝の良馬場、特に芝の1401〜1800mでは好成績です。
    • ジャングルポケット:芝の2201m以上、特に芝の稍重の馬場では好成績です。
  • 逆に、相性が悪かった母の父は以下の3頭。
    • A.P. Indy:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
    • ディープインパクト:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
    • キングカメハメハ:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2017〜2026年、オルフェーヴル産駒の出走延べ7,224走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。