ロードカナロア産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ロードカナロア産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ロードカナロアの産駒は2017年に走り始め、いまも年に1,200走を超える規模で走り続けています。短いところでスピードを見せる一方、砂で距離が延びると数字を落とします。どの条件で人気以上に走り、どの条件で足りなかったのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2017〜2026年
産駒の出走
延べ12,523走(1,222頭)
初出走の年
2017年

ロードカナロア産駒の現在地

初めて産駒が走ったのは2017年。翌年から一気に増え、2022年の1,842走でピークを迎えました。そこからは緩やかに減りながらも、2025年でも1,258走が中央のゲートに入っています。積み上がった出走は延べ12,523走。条件ごとの傾向はしっかり固まりました。

産駒の出走
2017年199
2018年904
2019年1,368
2020年1,587
2021年1,654
2022年1,842
2023年1,645
2024年1,361
2025年1,258
2026年705

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m3,54228.3%+0.8
芝 1401〜1800m3,19129.8%-0.9
芝 1801〜2200m90627.9%-1.0
芝 2201m〜14626.7%-1.6
ダート 〜1400m2,73726.8%+1.6
ダート 1401〜1800m1,81422.7%-2.6
ダート 1801〜2200m17323.1%-2.1
ダート 2201m〜1421.4%-11.8

複勝率がいちばん高いのは芝の1401〜1800mで29.8%、芝の1400m以下も28.3%と続きます。ただし人気との比較ではほぼ横ばいです。はっきり足りないのはダートの1401m以上です。1401〜1800mは22.7%で、そこから距離が延びても2割そこそこにとどまります。同じ砂でも1400m以下なら26.8%を残すので、砂で距離が延びた産駒は割り引いて見るのが素直です。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
新潟・芝1000m15230.9%+9.6
京都・ダート1200m18432.1%+7.2
中京・芝1200m19831.8%+5.9
京都・ダート1400m15630.1%+4.7
小倉・ダート1000m14429.2%+3.9
京都・ダート1800m13521.5%-7.7
京都・芝1800m15524.5%-7.3
新潟・ダート1800m13918.0%-6.3
阪神・ダート1800m25720.2%-5.0
中山・芝2000m11025.5%-4.4

短いところで数字が跳ねます。新潟の芝1000mは複勝率30.9%で、同じ人気帯の馬と比べた上積みもいちばん大きく出ました。京都のダート1200mは32.1%、中京の芝1200mも31.8%あり、芝ダートを問わずスプリントで走ります。逆に足りないのは京都のダート1800mで、21.5%。新潟のダート1800mは18.0%、京都の芝1800mも24.5%。同じ京都のなかで落差が大きく、1200mでは走るのに1800mになると芝も砂も数字を落とします。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良6,07129.3%-0.2
芝 稍重1,14328.5%-0.6
芝 道悪57124.5%-2.0
ダート 良2,92925.7%+0.5
ダート 稍重91624.6%-0.7
ダート 道悪89323.6%-2.1

良馬場での数字は芝で29.3%、ダートで25.7%。ここは人気どおりに収まります。はっきり出たのは水が入ったときで、芝の道悪は24.5%まで落ちました。ダートの道悪も23.6%で、どちらも人気ほど走れていません。重・不良の日は、良馬場での評価をそのまま持ち込まない構えが要ります。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ67045.4%+0.4
芝 先行2,73839.8%+0.2
芝 差し2,35825.3%-3.1
芝 追込1,86711.0%-1.3
ダート 逃げ48449.0%+2.7
ダート 先行1,62640.2%-1.3
ダート 差し1,37016.1%-2.2
ダート 追込1,2586.1%-0.9

いちばんはっきりしたのはダートで逃げたときで、複勝率49.0%。同じように逃げた馬より上を行きました。反対に後ろからは苦しく、芝でもダートでも差しに回った産駒がそろって足りません。芝の差しは25.3%で、前に付けた産駒との差がそのまま出ます。スピードを前面に出せる形でこそ、という血です。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬85031.8%-7.6
芝 未勝利2,06628.8%+0.2
芝 1勝クラス1,82928.2%-1.0
芝 2勝クラス1,00833.3%+2.2
芝 3勝クラス76625.1%-1.5
芝 オープン特別・リステッド47228.8%+1.4
芝 重賞79425.4%+2.9
ダート 新馬12227.0%-8.0
ダート 未勝利1,59726.7%-0.2
ダート 1勝クラス1,58124.5%-0.5
ダート 2勝クラス77022.2%-0.4
ダート 3勝クラス34024.4%+2.2
ダート オープン特別・リステッド26525.7%+0.5
ダート 重賞6330.2%+4.1

目を引くのは新馬戦です。複勝率そのものは高い一方、同じ人気帯の馬との比較では大きく下回っています。芝は31.8%、ダートも27.0%を残しながら、どちらも人気には届きませんでした。一方、芝の2勝クラスと重賞では人気以上の成績を残しています。重賞は25.4%と数字そのものは控えめでも、同じ人気帯の馬を上回りました。

ロードカナロアと相性の良い母父・悪い母父

同じ母の父を持つ馬を、父がロードカナロアかどうかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。父がロードカナロアに替わるだけで複勝率が20%以上動いた組み合わせもありました。

ロードカナロアと相性が良い母父

サクラバクシンオー

(父:ロードカナロア × 母父:サクラバクシンオー)

母父がサクラバクシンオーの馬で比較すると、父がロードカナロアの馬は複勝率40.2%。父がロードカナロアでない馬の18.6%を大きく上回っています。
特に芝の1400m以下では好成績です。また、中京・芝1200mは複勝率60.0%で相性が良いです。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m15041.3%+8.0
芝 1401〜1800m4845.8%+10.0
ダート 〜1400m10733.6%+5.5
ダート 1401〜1800m3148.4%+6.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良16440.2%+5.3
芝 稍重2347.8%+9.5
芝 道悪2254.5%+21.0
ダート 良9037.8%+8.8
ダート 稍重2441.7%+5.3
ダート 道悪2528.0%-6.2
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中京・芝1200m2560.0%+29.7
阪神・芝1200m1758.8%+25.0
阪神・ダート1200m1450.0%+15.7
函館・芝1200m2352.2%+11.3
阪神・芝1400m110.0%-24.0
新潟・ダート1200m1216.7%-7.1

ハービンジャー

(父:ロードカナロア × 母父:ハービンジャー)

母父がハービンジャーの馬で比較すると、父がロードカナロアの馬は複勝率42.1%。父がロードカナロアでない馬の23.9%を大きく上回っています。
特に芝の良馬場では好成績です。また、芝の1801〜2200mは同じ人気帯の平均複勝率を17.2%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2025.0%+1.9
芝 1401〜1800m3351.5%+12.8
芝 1801〜2200m2955.2%+17.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良7145.1%+11.6
芝 稍重1145.5%+7.5

Dubawi

(父:ロードカナロア × 母父:Dubawi)

母父がDubawiの馬で比較すると、父がロードカナロアの馬は複勝率37.9%。父がロードカナロアでない馬の31.7%を大きく上回っています。
芝の1400m以下、特に芝の良馬場では人気以上に走れています。また、ダートの1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を18.3%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m4736.2%+5.1
ダート 〜1400m2556.0%+18.3
ダート 1401〜1800m2025.0%+12.9
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4337.2%+4.7
ダート 良3141.9%+16.7

ブライアンズタイム

(父:ロードカナロア × 母父:ブライアンズタイム)

母父がブライアンズタイムの馬で比較すると、父がロードカナロアの馬は複勝率31.3%。父がロードカナロアでない馬の20.3%を大きく上回っています。
ダートの1400m以下、特にダートの良馬場では好成績です。また、京都・ダート1200mは複勝率81.8%とよく走っています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m5523.6%-2.3
ダート 〜1400m7042.9%+12.8
ダート 1401〜1800m1216.7%-6.5
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4420.5%-2.9
芝 稍重1421.4%-11.0
ダート 良5841.4%+7.8
ダート 稍重1435.7%+13.4
ダート 道悪1330.8%+10.8
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
京都・ダート1200m1181.8%+46.0
阪神・ダート1200m2050.0%+11.3
中山・ダート1200m1136.4%+9.6
札幌・芝1200m1216.7%-9.9

ダイワメジャー

(父:ロードカナロア × 母父:ダイワメジャー)

母父がダイワメジャーの馬で比較すると、父がロードカナロアの馬は複勝率27.6%。父がロードカナロアでない馬の21.2%を大きく上回っています。
特に芝の1400m以下では好成績です。また、福島・芝1200mは複勝率46.2%とよく走っています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m20230.7%+4.9
芝 1401〜1800m8622.1%-1.3
芝 1801〜2200m1822.2%-8.9
ダート 〜1400m5530.9%+7.0
ダート 1401〜1800m4920.4%-7.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良22827.2%+1.2
芝 稍重5429.6%+2.2
芝 道悪2626.9%+3.1
ダート 良6628.8%+4.1
ダート 稍重1921.1%-3.6
ダート 道悪2729.6%-1.1
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
福島・芝1200m1346.2%+18.4
東京・ダート1400m1546.7%+16.1
阪神・芝1200m1250.0%+15.1
新潟・芝1000m1637.5%+14.7
東京・芝1600m1118.2%-6.7
函館・芝1200m1921.1%-6.6
中山・芝1600m1414.3%-3.2

ロードカナロアと相性が悪い母父

ステイゴールド

(父:ロードカナロア × 母父:ステイゴールド)

母父がステイゴールドの馬で比較すると、父がロードカナロアの馬は複勝率11.9%。父がロードカナロアでない馬の16.5%を下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。特に芝の良馬場では成績が悪いので割引が必要です。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を11.3%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m4814.6%-9.7
芝 1401〜1800m368.3%-11.3
ダート 〜1400m1915.8%-3.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良7211.1%-12.4
芝 稍重137.7%-12.6
ダート 良1520.0%-1.5

アドマイヤベガ

(父:ロードカナロア × 母父:アドマイヤベガ)

母父がアドマイヤベガの馬で比較すると、父がロードカナロアの馬は複勝率18.4%。父がロードカナロアでない馬の20.8%を下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。芝の良馬場、特に芝の1401〜1800mは人気ほど走れていません。また、芝の1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を7.7%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m4117.1%-7.7
芝 1401〜1800m8119.8%-4.1
芝 1801〜2200m1118.2%-7.3
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良11818.6%-5.8
芝 稍重1315.4%-7.9
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・芝1600m2524.0%+1.5
東京・芝1600m2218.2%-2.8

まとめ

  • 産駒は2017年デビュー。出走は延べ12,523走まで積み上がり、条件ごとの傾向は固まっています。
  • 苦手はダートの1401m以上。複勝率22.7%で人気ほど走れていません。同じ砂でも1400m以下なら数字を残します。
  • コースでは新潟の芝1000mが30.9%。京都のダート1200mも32.1%で、スプリントに強く出ます。
  • 道悪は芝もダートも割引。重・不良の日は、良馬場での評価をそのまま持ち込めません。
  • 脚質はダートで逃げたときがいちばん強く、複勝率49.0%。差しに回った産駒は芝ダートともに足りません。
  • クラスでは新馬戦では人気ほど走れていません。逆に芝の2勝クラスと重賞では人気以上に走っています。
  • 相性の良さが目立った母の父は以下の3頭。
    • サクラバクシンオー:特に芝の1400m以下では好成績です。
    • ハービンジャー:特に芝の良馬場では好成績です。
    • Dubawi:芝の1400m以下、特に芝の良馬場では人気以上に走れています。
  • 逆に、相性が悪かった母の父は以下の2頭。
    • ステイゴールド:芝の良馬場では成績が悪いので割引が必要です。
    • アドマイヤベガ:芝の良馬場、特に芝の1401〜1800mは人気ほど走れていません。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2017〜2026年、ロードカナロア産駒の出走延べ12,523走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。