ヘニーヒューズ産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ヘニーヒューズ産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ヘニーヒューズの産駒は、ダートの短距離からマイルを主戦場にしてきた血です。どの条件で人気以上に走り、どの条件で足りなかったのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2017〜2026年
産駒の出走
延べ6,680走(635頭)
初出走の年
2017年

ヘニーヒューズ産駒の現在地

産駒の出走は2018年に一気に増え、2022年を頂点にゆるやかに減ってきました。直近は年500走ほどの規模です。出走の大半はダートで、芝に回るのは限られた場面にとどまります。

産駒の出走
2017年204
2018年673
2019年828
2020年896
2021年918
2022年958
2023年831
2024年658
2025年498
2026年216

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m42817.8%-1.0
芝 1401〜1800m1759.1%-5.9
芝 1801〜2200m303.3%-8.1
ダート 〜1400m3,55227.2%+1.3
ダート 1401〜1800m2,31430.4%+3.2
ダート 1801〜2200m15320.3%-2.0
ダート 2201m〜2213.6%-8.1

得意はダートの1401〜1800mで、複勝率30.4%。人気を考えても上積みが残る、この血でいちばん確かな条件です。1400m以下も27.2%と高い数字を残していますが、こちらは人気どおりに近い成績で、上積みまでは出ていません。苦手は芝の1401〜1800mで9.1%。同じ芝でも1400m以下は17.8%を保っており、芝がすべて駄目というより、芝で距離が延びたときに崩れる形です。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
東京・ダート1600m54534.9%+6.6
京都・ダート1800m17532.0%+6.1
東京・ダート1300m10931.2%+5.1
小倉・ダート1700m21727.6%+4.5
福島・ダート1700m16029.4%+3.9
新潟・芝1400m137.7%-12.0
阪神・ダート2000m2512.0%-9.7
福島・芝1200m449.1%-9.7
阪神・芝1600m303.3%-9.3
新潟・ダート1800m18825.0%-2.0

得意は東京のダート1600mで、複勝率34.9%。産駒がいちばん多く使われている舞台でこの数字ですから、たまたま噛み合った条件ではありません。同じ東京のダート1300mも得意側に並びました。京都のダート1800mも32.0%で、コーナーを4つ回る中距離まで守備範囲です。小倉・福島の1700mもそろって上位に入りました。下位の顔ぶれは芝が中心で、阪神の芝1600m福島の芝1200mは1割を切りました。砂で下位に入ったのは阪神のダート2000m新潟のダート1800mの2つだけです。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良48914.7%-2.8
芝 稍重9815.3%-2.3
芝 道悪5211.5%-6.1
ダート 良3,73228.9%+2.4
ダート 稍重1,21229.0%+2.2
ダート 道悪1,09725.2%-0.3

得意はダートの良馬場と稍重で、複勝率はどちらも29%前後。人気を考えても上積みが残ります。ところが渋りきると25.2%まで下がり、成績は人気どおりに収まりました。砂の血だから道悪でさらに上積みがある、という発想は当てはまりません。は良馬場でも14.7%で、状態が変わっても数字は動きませんでした。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ4827.1%-6.1
芝 先行15628.2%+0.2
芝 差し17015.3%-1.9
芝 追込2443.3%-4.0
ダート 逃げ40249.5%+2.4
ダート 先行1,82647.1%+3.3
ダート 差し1,96523.8%+3.1
ダート 追込1,8489.6%+2.2

前で運べたときほど複勝率が高いのは、この血に限った話ではありません。見るべきは同じ位置取りをした馬との差です。ダートは位置取りを問いません。逃げ・先行・差し・追込のどれもが、同じ位置取りをした馬より上を行っています。逃げれば49.5%、追い込みに回れば9.6%と数字そのものは大きく違いますが、そのどちらもが人気を上回っているという意味です。砂で後ろからの競馬になった産駒を、位置取りだけを理由に嫌う必要はありません。反対に芝で追い込んだ産駒は同じ形の馬に届いていません。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬11315.0%-3.8
芝 未勝利21216.0%-1.3
芝 1勝クラス13514.1%-2.9
芝 2勝クラス9813.3%-5.0
芝 3勝クラス368.3%-3.2
芝 オープン特別・リステッド2123.8%-2.9
芝 重賞248.3%-6.7
ダート 新馬43136.7%+5.3
ダート 未勝利1,77332.2%+3.5
ダート 1勝クラス1,87526.7%+0.8
ダート 2勝クラス1,00625.1%+1.5
ダート 3勝クラス47123.4%-0.3
ダート オープン特別・リステッド38124.4%0.0
ダート 重賞10418.3%-1.1

いちばん強いのはダートの新馬戦で、複勝率36.7%。未勝利戦も32.2%あり、どちらも人気を考えて上積みが残ります。芝の新馬は15.0%で、同じ新馬戦でも芝と砂で評価は逆になります。ただしクラスが上がると数字は下がり、1勝クラスから上はおおむね人気どおり。新馬・未勝利の数字をそのまま上のクラスに当てはめると、評価が高くなりすぎます。芝の1勝クラスと2勝クラスは人気ほど走れておらず、条件戦で芝に替える形は分が悪いところです。

ヘニーヒューズと相性の良い母父・悪い母父

同じ母の父を持つ馬を、父がヘニーヒューズかどうかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。

ヘニーヒューズと相性が良い母父

シンボリクリスエス

(父:ヘニーヒューズ × 母父:シンボリクリスエス)

母父がシンボリクリスエスの馬で比較すると、父がヘニーヒューズの馬は複勝率37.1%。父がヘニーヒューズでない馬の22.2%を大きく上回っています。
ダートの1401〜1800m、特にダートの良馬場では好成績です。また、小倉・ダート1700mは複勝率33.3%と好成績を残しています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m3925.6%+3.1
ダート 1401〜1800m11342.5%+9.0
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良8836.4%+2.7
ダート 稍重3743.2%+17.0
ダート 道悪3135.5%+7.1
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
小倉・ダート1700m2133.3%+8.8
中京・ダート1800m1936.8%+5.6
阪神・ダート1800m2035.0%-2.5

ブライアンズタイム

(父:ヘニーヒューズ × 母父:ブライアンズタイム)

母父がブライアンズタイムの馬で比較すると、父がヘニーヒューズの馬は複勝率32.2%。父がヘニーヒューズでない馬の20.3%を大きく上回っています。
ダートの1400m以下、特にダートの良馬場では好成績です。また、阪神・ダート1200mは複勝率58.8%とよく走っています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m13737.2%+6.7
ダート 1401〜1800m3318.2%+1.0
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良10535.2%+7.3
ダート 稍重4032.5%+0.3
ダート 道悪2825.0%+3.3
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・ダート1200m1758.8%+30.4
京都・ダート1200m1758.8%+17.0
中山・ダート1200m1338.5%+14.2
阪神・ダート1400m147.1%-14.1
中京・ダート1400m2025.0%-1.2

ネオユニヴァース

(父:ヘニーヒューズ × 母父:ネオユニヴァース)

母父がネオユニヴァースの馬で比較すると、父がヘニーヒューズの馬は複勝率25.5%。父がヘニーヒューズでない馬の19.5%を大きく上回っています。
特にダートの1400m以下では好成績です。また、京都・ダート1200mは複勝率27.3%とよく走っています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m12029.2%+3.8
ダート 1401〜1800m6123.0%+1.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良13227.3%+2.5
ダート 稍重2718.5%-7.7
ダート 道悪2334.8%+14.9
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
京都・ダート1200m1127.3%+14.6
中山・ダート1200m2832.1%+6.3
東京・ダート1400m1526.7%+5.2
阪神・ダート1400m1330.8%-0.6

タイキシャトル

(父:ヘニーヒューズ × 母父:タイキシャトル)

母父がタイキシャトルの馬で比較すると、父がヘニーヒューズの馬は複勝率23.1%。父がヘニーヒューズでない馬の17.6%を大きく上回っています。
ダートの稍重の馬場、特にダートの1401〜1800mでは好成績です。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を4.6%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m1421.4%+4.6
ダート 〜1400m7020.0%+0.4
ダート 1401〜1800m1936.8%+4.8
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良1723.5%+5.9
ダート 良5715.8%-4.5
ダート 稍重2035.0%+12.5
ダート 道悪1338.5%+8.6
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1200m1216.7%-6.2

ヘニーヒューズと相性が悪い母父

エンパイアメーカー

(父:ヘニーヒューズ × 母父:エンパイアメーカー)

母父がエンパイアメーカーの馬で比較すると、父がヘニーヒューズの馬は複勝率23.1%。父がヘニーヒューズでない馬の23.7%とほぼ同じです。
ダートの稍重の馬場や、阪神・ダート1400mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を2.4%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m6322.2%-4.5
ダート 1401〜1800m3622.2%-2.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良5918.6%-7.9
ダート 稍重1936.8%+7.5
ダート 道悪2119.0%-2.4
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・ダート1400m1330.8%+7.0

まとめ

  • 本領はダートの1401〜1800m。複勝率30.4%で、人気を考えても上積みが残ります。
  • コースでは東京のダート1600mが34.9%。産駒がいちばん多く使われている舞台が、そのまま得意条件になっています。
  • ダートは位置取りを問いません。逃げても追い込んでも、同じ形の馬より上を行っています。
  • 意外なのはダートの道悪。良馬場や稍重では人気以上に走る一方、渋りきると人気どおりに落ち着きます。
  • ダートの新馬戦が複勝率36.7%で最上位。反対に芝の1401〜1800mは9.1%で、芝で距離が延びる形は避けたいところです。
  • 相性の良さが目立った母の父は以下の3頭。
    • シンボリクリスエス:ダートの1401〜1800m、特にダートの良馬場では好成績です。
    • ブライアンズタイム:ダートの1400m以下、特にダートの良馬場では好成績です。
    • ネオユニヴァース:特にダートの1400m以下では好成績です。
  • 逆に、相性が悪かった母の父は以下の1頭。
    • エンパイアメーカー:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2017〜2026年、ヘニーヒューズ産駒の出走延べ6,680走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。