ミッキーアイル産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ミッキーアイル産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ミッキーアイルの産駒がJRAで走り始めたのは2020年です。出走は芝でもダートでも1400m以下に集中していますが、数字がいちばん良いのはその一つ上の距離帯でした。どの条件で人気以上に走り、どの条件で足りなかったのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2020〜2026年
産駒の出走
延べ3,067走(356頭)
初出走の年
2020年

ミッキーアイル産駒の現在地

初出走は2020年。翌年から出走が増え、2025年がここまででいちばん多い年になりました。7年目に入ったところで、産駒はまだ増えている段階です。初期の数年は出走が薄いため、期間を割って裏を取れる区分は限られます。

産駒の出走
2020年122
2021年347
2022年510
2023年519
2024年518
2025年674
2026年377

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1,05524.9%+0.2
芝 1401〜1800m40326.6%+3.8
芝 1801〜2200m11723.9%+0.9
芝 2201m〜2412.5%-3.9
ダート 〜1400m1,01923.3%-0.9
ダート 1401〜1800m42929.6%+2.0
ダート 1801〜2200m2015.0%-4.9

出走がいちばん多いのは芝の1400m以下で、ダートの1400m以下がそれに続きます。ところが複勝率で見ると、上に来るのはどちらもひとつ長い区分でした。得意は芝の1401〜1800mで、26.6%。同じ人気帯の馬もはっきり上回っています。ダートも1401〜1800mの29.6%が最も高い数字です。短いところで使われがちなぶん、マイル前後に延ばしてきたときが狙い目になります。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
新潟・芝1600m3441.2%+16.3
小倉・芝2000m1233.3%+12.7
東京・ダート1300m2634.6%+12.5
中京・芝1600m4632.6%+11.6
京都・ダート1800m4839.6%+11.3
札幌・ダート1000m2615.4%-19.0
京都・芝2000m110.0%-15.0
新潟・ダート1800m3312.1%-13.5
京都・芝1200m4314.0%-9.9
東京・芝1800m1612.5%-9.3

上位には新潟の芝1600mが複勝率41.2%で顔を出し、中京の芝1600mが続きます。砂は東京のダート1300m京都のダート1800mが上に来ました。逆に下側では京都の芝1200mが14.0%と伸びず、京都の芝2000m東京の芝1800mといった長めもまじります。短距離の血として扱われがちですが、芝で数字が出ているのはマイルの方です。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良1,24325.0%+0.6
芝 稍重24523.7%-0.4
芝 道悪11128.8%+3.4
ダート 良94023.8%-0.1
ダート 稍重29125.8%-1.2
ダート 道悪23728.7%+0.9

しっかり渋ってから一段上がります。芝は良で25.0%ですが、重・不良では28.8%まで伸びました。ダートも同じ形で、道悪の28.7%が最も高い数字です。おもしろいのは芝の稍重で、23.7%と良馬場よりむしろ下がりました。少し湿ったくらいでは動かず、水がたまってから本領を出します。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ17742.4%+1.2
芝 先行53032.8%-1.0
芝 差し48823.0%-0.4
芝 追込3578.7%-0.5
ダート 逃げ16749.1%+3.7
ダート 先行55736.8%-3.9
ダート 差し44515.3%-2.6
ダート 追込2994.0%-2.0

際立つのはダートの逃げで、複勝率49.1%。同じように逃げた馬も上回りました。芝でも逃げたときは42.4%です。一方、ダートは先行に下がった時点で人気を下回り、差し・追込ではさらに足りません。砂での取捨は、ハナを切れるかどうかの一点で決まります。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬22524.0%-2.7
芝 未勝利67222.2%-0.2
芝 1勝クラス28327.6%+3.3
芝 2勝クラス16629.5%+4.0
芝 3勝クラス9322.6%-3.0
芝 オープン特別・リステッド6132.8%+7.3
芝 重賞9930.3%+1.1
ダート 新馬8122.2%-4.5
ダート 未勝利64124.0%-1.4
ダート 1勝クラス42129.5%+2.6
ダート 2勝クラス18818.6%-3.9
ダート 3勝クラス7122.5%+3.6
ダート オープン特別・リステッド5332.1%+6.1
ダート 重賞1323.1%-1.3

苦手は新馬戦です。芝は複勝率24.0%で、同じ人気帯の馬に届きませんでした。ダートの新馬も22.2%どまりです。新馬戦より、上のクラスのほうが数字は上です。芝は1勝クラスで27.6%、2勝クラスで29.5%。3勝クラスは22.6%と下がりますが、オープン特別・リステッドでは32.8%です。

ミッキーアイルと相性の良い母父・悪い母父

同じ母の父を持つ馬を、父がミッキーアイルかどうかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。産駒がまだ増えている途中なので、取り上げられる母の父も限られます。

ミッキーアイルと相性が良い母父

フレンチデピュティ

(父:ミッキーアイル × 母父:フレンチデピュティ)

母父がフレンチデピュティの馬で比較すると、父がミッキーアイルの馬は複勝率37.7%。父がミッキーアイルでない馬の22.4%を大きく上回っています。
ダートの1400m以下、特にダートの良馬場では人気以上に走れています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m4736.2%+9.9
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良3537.1%+8.1
ダート 稍重1442.9%+10.6

ジャングルポケット

(父:ミッキーアイル × 母父:ジャングルポケット)

母父がジャングルポケットの馬で比較すると、父がミッキーアイルの馬は複勝率29.2%。父がミッキーアイルでない馬の19.5%を大きく上回っています。
特に芝の良馬場では好成績です。また、東京・芝1400mは複勝率46.2%と好成績を残しています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m5328.3%+5.3
芝 1401〜1800m2250.0%+18.5
ダート 〜1400m130.0%-15.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良6934.8%+9.6
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
東京・芝1400m1346.2%+27.4

クロフネ

(父:ミッキーアイル × 母父:クロフネ)

母父がクロフネの馬で比較すると、父がミッキーアイルの馬は複勝率27.1%。父がミッキーアイルでない馬の22.8%を上回っています。
ダートの1400m以下、特にダートの良馬場では好成績です。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を8.5%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m4413.6%-2.9
ダート 〜1400m8632.6%+5.9
ダート 1401〜1800m4334.9%+8.5
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4515.6%-0.9
ダート 良8429.8%+5.2
ダート 稍重2737.0%+8.2
ダート 道悪2040.0%+8.0
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・ダート1200m1450.0%+10.1
小倉・芝1200m1315.4%-1.0

ミッキーアイルと相性が悪い母父

キングカメハメハ

(父:ミッキーアイル × 母父:キングカメハメハ)

母父がキングカメハメハの馬で比較すると、父がミッキーアイルの馬は複勝率23.5%。父がミッキーアイルでない馬の24.6%とほぼ同じです。
芝の1401〜1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。芝の良馬場、特に芝の1400m以下では成績が悪いので割引が必要です。また、京都・芝1400mは複勝率21.4%と苦戦しています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m7021.4%-6.6
芝 1401〜1800m6233.9%+5.3
芝 1801〜2200m1435.7%+3.9
ダート 〜1400m6510.8%-5.9
ダート 1401〜1800m2030.0%+4.3
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良10823.1%-6.2
芝 稍重2839.3%+13.2
ダート 良5117.6%-2.0
ダート 稍重219.5%-7.3
ダート 道悪1618.8%-2.2
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
小倉・ダート1000m1428.6%+6.5
阪神・芝1600m1637.5%+4.9
京都・芝1400m1421.4%-1.5

まとめ

  • 産駒が走り始めたのは2020年。出走は1400m以下に集中していますが、数字はその一つ上に寄っています。
  • 得意は芝の1401〜1800m。複勝率26.6%で、同じ人気帯の馬をはっきり上回りました。
  • ダートの逃げが49.1%。ハナを切れるかどうかが、砂では取捨の分かれ目になります。
  • 馬場は渋ってから。芝もダートも重・不良で28%台まで上がります。
  • 苦手は新馬戦で、芝は24.0%と人気に届きません。上のクラスのほうが数字は上です。
  • 芝のオープン特別・リステッドでは32.8%で、新馬の24.0%を大きく上回ります。
  • 相性の良さが目立った母の父は以下の3頭。
    • フレンチデピュティ:ダートの1400m以下、特にダートの良馬場では人気以上に走れています。
    • ジャングルポケット:特に芝の良馬場では好成績です。
    • クロフネ:ダートの1400m以下、特にダートの良馬場では好成績です。
  • 逆に、相性が悪かった母の父は以下の1頭。
    • キングカメハメハ:芝の良馬場、特に芝の1400m以下では成績が悪いので割引が必要です。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2020〜2026年、ミッキーアイル産駒の出走延べ3,067走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。